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渡邉美樹氏「本当の立候補の理由」

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渡邉美樹氏「本当の立候補の理由」

アニメ業界を絶対に育てなければならない


池田:さて、話題を変えますが、先日の記者会見で多く語られたのは、都の青少年育成条例に関してでした。渡邉さんは大きな問題とは思っていませんか?

渡邉:あの時点でよく分かっていませんでした。『18歳未満が見るべきでない漫画を見せる必要はないんじゃないか』と、言いたかったんです。でも、勉強するきっかけになりました。漫画家、出版社、取材している新聞記者の方ともお会いしました。その中で分かってきたのは、小学生をレイプするような漫画を、18歳未満に見せてもいいなんて、出版社側も、東京都も思っていない。それは一緒なんです。一番最初に条文が出た時、『これは分かりにくい』という議論が出た。分かりやすい条文になったことに対しては双方が一応納得しています。ところが、そこで問題解決ではなくて、審査審議会が7月から『アリ・ナシ』を決める。これに対して、出版社が反発しています。漫画を愛する多くの方々も心配している。私は今の決着については間違ってないと思います。これから7月に審議会の方々が、どのような決定をするのか? 出版社側の良し悪しと合致するのか。都が駄目だと言っても、出版社がアリと判断された時に、しっかり話し合いをすべきでしょう。

池田:私は良い意味でも悪い意味でも、たいした問題ではないと考えています。石原さんがこれをぶち上げた時にも、『他に仕事はないのか』って(笑)。ビジネスの世界ではどうやったって抜け道はあるし、東京だけやっても他の県でできてしまう。僕はむしろ、どうでもいい事に条例を作って干渉する姿勢を考え直すべきではないかと思います。民間の事象は民間に任せるような原則からすると、このようなボーダーラインを設けることに関しては、干渉すべきではありません。

自治体だけの固有の問題ならいざ知らず、東京都だけ上乗せして規制するのは、PTAのお母さん達が陳情してうるさいからでしょう。点数稼ぎの形跡が強い。都政でそんなことにエネルギーを使う必要はありません。むしろ東京都を活性化すること。つまり、日本経済を活性化することにエネルギーを費やして欲しい。それこそ『日の丸君が代』のことにもいつまでも拘らず、都は中立を貫いて、もっと大事な問題を取り上げるべきです。

渡邉:アニメの事を言うならば、日本はアニメ業界を絶対に育てなければならない。マクロ視点でも日本において最高の商品です。例えば、秋葉原を東京マラソンのように全て歩行者天国にする。そこに世界中のアニメが好きな人、コスプレの好きな人を呼んで、世界のアニメの祭典を開いてみたい。それをどんどん応援することが、行政の役目だと思っています。出版社側も池田さんさんと同じことを言っていますよ。『(アリナシの判断は)我々に任せてくれ』と。『俺たちの良識はないと思っているのか?』と出版社側も言っています。

池田:コンテンツ産業は、数少ない競争力のある分野です。良いか悪いかは別にしてですが、面白くて人気のあるコンテンツはある種の顰蹙買うような側面がありますよね。石原慎太郎さんだって、若い頃は障子に何かを突き破っていたでしょう(笑)。風俗に反するようなことをやっていて、それが彼にとってある種のイノベーションだったんです。それが、『俺は若い頃色々やったけれど、お前はやるな』っていうのはね。日本は元気がないのだから、ちょっとしたルール破りは大目に見て、秋葉原を発信地にして、バックアップするのが、日本経済にしても、都政にとっても、すべきことでしょう。

渡邉:まったくもって賛成です。

池田:行政に入ると分かると思いますが、行政側の人は問題が生じることをすごく恐れます。アニメやエロに関しても、民間は『何が面白いか』を考えます。でも役所側は『問題が起こらないように』と考える。最近よく言われている、過剰なコンプライアンスです。ちょっとでも問題があることは、予防的にストップしてしまう。これが日本経済の活力をかなり殺している。

渡邉:規制緩和は絶対に必要です。私は農業、学校、病院を経営してきました。『国がやっていることばかり、やっているね』って言われますが、そうじゃない。そこに問題があるから、やってきた。規制すればするほど産業は弱くなります。規制は緩めるほど強くなる。居酒屋なんてまったくルールがないですよ。とにかく相手を叩きのめすのが正義です。そんな所で生き残った居酒屋は、世界中に出て行ける。私どもは台湾、香港、深浅、広州、上海、シンガポール、マレーシアで活動しています。ワタミが海外出れば圧勝です。それは国内で鍛えられているから。やっぱり規制がないところで、世界的に通用するビジネスが生まれる。そんな意味でも、アニメに規制はするべきではありません。
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