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原理と具体的指示

2002年9月12日 00:00 :
  国民注視の中で4人の代表選候補者の議論が繰り返されている。横路さんは知事経験者らしく具体的な政策が中心。鳩山さんと野田さんは「覚悟」「政治生命」「命をかける」といった精神論が多い。しかし霞ヶ関を相手に改革を進めるには精神論だけでは歯が立たない。原理と具体的指示が重要。
  原理は「国民主権」。つまり大臣は「役所利益代表」ではなく国民が役所に送り込んだ「国民の代表」という国民主権の原理を明確にすること。知事や市長が市民の代表というのと同じなのだが、実際には大臣はなったとたんに官僚にマインドコントロールされて役所の予算や権限を増やすのがよい大臣と思い込まされる。具体的指示についていえば、例えば厚生大臣として「薬害エイズの資料を出せ」と一般的に命令しても官僚は「見つかりませんでした」で終わり。私が厚生大臣の時にはまず調査チームを正式に任命し、誰にどういう質問をするか、そしてどう答えたか全て公表を前提に調査項目を作らせた。具体的な指示した結果隠し切れなくて資料が出てきた。