十両３力士にも自白強要…八百長問題

　特別調査委員会の事情聴取で十両の安壮富士（３５）＝伊勢ケ浜＝が「やってますね」と自白を強要された問題で６日、新たに３人の十両力士が同様に八百長を認める供述を求められていたことが分かった。

　いずれも当初のメールに名前が挙がった１４人の中の力士で、１人は聴取を担当した弁護士から、いきなり「あなたはクロですね」と言われたという。「まったく意味が分からないんで、思わず声を荒らげて言い返しました」と憤慨する。

　安壮富士と同じように、他の疑惑力士からの証言の事実も示されず、メールなどのクロを裏付ける物証の提示もなかった。唯一、弁護士が示したのが、最初に警視庁から入手した４６通のメールから八百長をうかがわせる取組の勝敗表。メール通りの勝敗結果を提示し「ほら、メール通りの勝敗ですね」と指摘されたという。

　この力士は「そう言われても、やってないものはやってないんで何とも言いようがなかったです」と困惑。すでに携帯電話も通帳の提出しており、今後の聴取も「呼ばれればいつでも行きますが、話す内容は同じです」と話していた。