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【プロ野球】

やっぱり持ってる佑G斬り初勝利

2011年3月7日 紙面から

4番手で登板の谷元(右)からウイニングボールを照れ笑いで断る勝利投手の斎藤=札幌ドームで(由木直子撮影)

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 日本ハムの斎藤佑樹投手(22)=早大=が6日、オープン戦ながら“プロ初勝利”をゲットした。3番手で巨人戦初登板を果たした斎藤はプロ最長の3イニングを2安打無失点。降板した直後の8回に今成の勝ち越し犠飛が飛び出し、白星が転がり込んだ。これでオープン戦3試合で6イニング連続無失点。次回13日の横浜戦(横浜)で先発デビューすることが決まった。

 痛快なG倒劇だった。2度目の本拠地のマウンドに立ったのは6回。詰めかけた2万8470人から大歓声が飛んだ。

 「みんな雰囲気があって怖かった」。そんな言葉が謙遜に聞こえるほど、ベストメンバーをぶつけてきた巨人打線にも臆することなく攻めた。練習試合を含め4度目の実戦で初めてフォークを解禁。内角を大胆に突き、得意のツーシームを低めに投げ込んだ。球種を制限していた前回までの登板とは打って変わって、自らのポテンシャルを開放していった。

 6回をあっさり3者凡退に封じると、7回の先頭打者に迎えたのは同級生の坂本。一昨年の大学選抜対プロ選抜では左前打を打たれたが、この日は斎藤の投球術が勝った。「振ってくるだろうな、という感じがあった」。読み通り初球にフォークで空振りを奪って優位に立つと、2球目のストレートを打たせて中飛。「ジャストミートされていたので、もっとつまらせるようにしたい」と反省も忘れなかったが、同い年のライバルにきっちりリベンジした。その後もラミレス、阿部、高橋といった超一流打者を相手に凡打の山を築いていった。

 8回も無失点に封じてマウンドを降りると、直後に味方が決勝点を奪って初白星も手にした。「オープン戦でもプロでそうなったことは、うれしいですね」

 早実3年の夏は西東京大会から甲子園決勝の引き分け再試合を挟んで12連勝で全国制覇。早大では通算31勝で4度のリーグ制覇と大学選手権、明治神宮大会の優勝と、勝ちまくってきた斎藤が“持っている”のは、チームを勝利に導く力だった。これでオープン戦6イニング連続無失点。梨田監督は「彼にはきれいなマウンドが似合う」と13日の横浜戦(横浜)で初先発させることを明言した。快調な滑り出しにも「やりたいことができてる部分とラッキーが半々」と浮かれなかったが、12球団屈指の強力打線を封じた力は本物。文句なしの実力で、開幕ローテの座をつかもうとしている。 (臼杵秀之)

 

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