2011年02月25日

ある日オカマに訪れる危機 其の伍 冷静と情熱の間

〜ウルダハ冒険者ギルド〜
怒りに満ちた声【だから状況がぜんっぜん飲み込めないんだけどっ!】
LP越しでも辺りに響き渡るほどの怒りに満ちた女性の大声
黒ゴマは耳からLPまでかなりの距離を離して会話をしているにも拘わらず相手の声はすぐ隣の様に鮮明に聴こえて来る。
会話の相手はマリア、直接LPを渡そうと思ったのだがその時彼女は日課の特製ミルク作りの素材調達の為
グリダニアのキャンプ・トランキル付近に居た。
なのでどうしてもタイミングが合わなかったのだが、運よく丁度これから黒衣森を抜けてグリダニアに向かう予定の
アオ子に出会うことが出来、彼女の分とマリア用そしてギルド宛の数個のLPも手渡して、事情は後ほど一斉に伝えるつもりだった。

ハム子から預かったLPを取り合えずウルダハで配れそうな分を一通り配った後
半壊したファットドードーでは治療的にも拠点にならないと判断した黒ゴマが怪我人のチャロ子とマイケルを、ハム子が出て行った後にやって来たミルクと共に連れてラヴ子の古い友人と聞いていたモモディの居るクイックサンドに移った。


ハム子からのリストに載っていた名前は従業員ではマリア、アオ子、アンジー、ミルク
そしてモモディやバデロン、ミューヌを含む冒険者ギルド他、各ギルドの代表格の名前も連ねてあった
一介の冒険者である黒ゴマが冒険者ギルド以外で自分の所属しているギャザラー系ギルドはおろか他ギルドの代表格に会う事すら
普通は不可能なのだがLPのクレストを見せると受付の態度が一変し無事に渡す事が出来た。
クレストの模様については過去にどこかで見た事があるのだが記憶が曖昧で思い出せない。

そして孤立化しているリムサ在住ギルドを除いた実質的な全ギルド会議に近いメンバーの中、今さっき行われていた騒がしい会話がコレだった。

マリア【もう拉致があかないからとりあえずそっちに行くわ!アオ子今すぐテレポで飛んで頂戴】
アオ子【それがお姉さま、さっきから何度も詠唱してるのですけどアニマが吸収されていて残量0なのですわ】
マリア【何ですってぇ!どういう事なの?ねぇリズ!】
黒ゴマ【知らねぇって、知ってるわけねぇじゃん】
アオ子【とりあえず冷静に考えてみますわ・・・・・・・・・・・・やはり歩くしか無いですわね!】
マリア【・・・・・仕方ないね、行くわよアオ子】
アオコ【ええ、何処までも】
モモディ【そろそろ喋ってぇいいかしらぁ?】
黒ゴマ【あ、はい、お願いします(目の前にいるけど相当怒ってるよぉ)】
モモディ【取り合えずラヴィはリムサに着いたらしいのよねぇバディからさっき連絡あったのぉ】
黒ゴマ(バディって誰だ・・・・?まさかあのバデロンか!このララっ子何者だ?)
ミューヌ【モモディさん、公式の場ではちゃんとバデロンと呼んで下さい】
モモディ【はいはい。でねぇ、何だかぁ敵がいっぱい沢山居るみたいでぇ、各国から救援が欲しいって言ってるわけぇ、でもさっき話してたぁみたいにぃアニマがみんな無くなっちゃってるからぁテレポが使えないのよぉ】
マリア【じゃぁ結局どうすればいいのよ!】
黒ゴマ(うはww馬鹿乳空気嫁!アタシ死亡確定ktkr)
モモディ【ウフフ。元気のイイコねぇ、昔のラヴィみたいだわぁ、色々終わったらゆっくり飲みたいわねぇ。】
アオ子【で、それだけ余裕のあるお言葉ですとギルド側では何か対策があるって事ですわよね?】
ミューヌ【そのあたりについては、ギルド側からお話があるわ】

錬金術ギルド代表【うむ、今回の事態について各ギルドマスターと話し合った結果、まだ冒険者には一部しか許可していない
チョコボを特別に許可する事にした。陸路についてはこれで問題無いかと思う。】
マリア【でもチョコボじゃせいぜい西ザナラーンのフェリードッグまでよねその先のロータノ海はどうするの?リムサ側のドッグは占拠されて定期船は使えないんでしょ?】
格闘ギルド代表【全く痛いところを突いて来るな、確かに武装してない定期船では着港はまず無理だな、帝国が所持している軍艦クラスなら強行突破出来るが・・・】
木工ギルド代表【帝国の軍艦クラス?この状況下でそんな大掛かりな船などの用意出来るはずが無い】

マリア【何よ!偉そうな事言って結局手詰まりじゃない、使えないわね!こっちはねぇ仲間が何人もやられてるのよっ!】
LP越しにでもはっきり解るくらい空気が一瞬にして凍りつく。
アオ子【お姉さま、落ち着いてください、ここは一度チョコボをお借りしてウルダハへ向かいましょう。一度集まらないと前に進みませんわ】
黒ゴマ(アオ子GJ、アタシの寿命元に戻ったw)
モモディ【海路以外のぉ方法ももう一度考えてみるわぁ】
マリア【じゃ、急いでそっちに向かうわ】ブチッ
アオ子【では皆様、後程】プチッ
呪術師ギルド代表【それでは、ソーサラーギルド側ではアニマの消失について調査してみる】
黒ゴマ【取りあえずさぁ、海さえ渡れりゃ何とかなるって話なの?】
ミューヌ【そうね、実際問題リムサに着いたところで敵の情報が少な過ぎるわね何処に潜んでいるかも解らないし、一番良いのは状況を一望出来る空かしら?】
黒ゴマ(空・・・・ねぇ・・・・ラヴ子じゃあるまいし、鳥かドラゴン位しか無理だろ)
アンジー【遅くなってゴメンなさい^^ちょっと同伴準備が忙しくて*^^*えっと何があったのかしら?】

〜西ザナラーンフェリードッグ付近〜
半蔵『・・・プハァ!!坂の下に藁の山があって助かったわい。むむむロッティ殿、ロッティ殿!大丈夫か?しっかりせい』
藁の山に頭から突っ込み何とか足だけ見えているロッティ
ロッティ『ぁ・・・ぁぃ、大丈夫です・・・とりあえずここから助けてくだちい』
半蔵『合点承知、待っておれ!せぁっ!ほぁっ!』
少し高い位置に突っ込んでいるロッティの足に何度かジャンプして掴もうとするが
なにぶんララフェルの背丈ではとても届かない位置にあり苦戦している。
半蔵『ダメじゃワシじゃ足まで届かん、どうしたものかのぉ・・・・ん?なんじゃ?この臭い』

背後から現れた大柄な影がじたばたしているロッティの足を片手でひょいと掴み
藁の山からいとも簡単に引き抜いた。

謎の人物『よいしょっと、ホラ出れた。あらあら可愛いお顔が泥だらけ』
ロッティ『ふぃー・・やっと出れたです。あい、ありがとうです(にまー)』
半蔵『ほぅ、お主は・・・』

続く
posted by ラヴ子ママ at 11:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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