2011年02月25日

ある日オカマに訪れる危機 其の参 リムサ炎上

〜ウルダハ噴水前〜
モモディから情報を貰う事を約束したラヴ子は市民達の憩いの場ウルダハ噴水前に足を運んだ。
ここではホバーなる大道芸を楽しむ為連日連夜多くの人が集まり、ここ最近のウルダハでも屈指の観光スポットになる。

エンジ『やぁラヴ子、元気かい?今日もホバーの滑りはご開帳・・もとい快調さ』
ラヴ子『今日は人少ないわね。どうかしたの』
エンジ『何だか剣術士ギルドで騒ぎがあったらしく怪我人が出たらしい、うちの部員もそっちの応援に行ってるのさ。そう愛するウルダハの為にね』
ラヴ子『剣術士ギルドで騒ぎ?あそこは格闘士ギルドと並ぶ屈強な猛者達の集まりでしょ?
ギルドマスターも居るし怪我人が出る騒ぎなんて今まで聞いたこと無いわよ』
エンジ『そのギルドマスターが一番の重傷らしい、錬金術ギルドだけじゃ手が足りなくて冒険者まで駆り出されて治療にあたってる訳さ』
ラヴ子『で、貴方は何故ココにいるの?』
エンジ『怪我人がベッドの上で退屈しない様、今度はホバーで心を癒すのさ、その為の新技の開発に忙しいのさ』
ラヴ子『・・・・まぁいいわ、ところでそのギルドマスターを重傷にした張本人って誰なのよ?よっぽどの手練れでしょうね』
エンジ『聞いた話だと格闘術に長けた大男だってさ、あ〜そうそうあとアゴが綺麗にケツアゴだったって・・・』
ラヴ子『!!!、その後のそいつの行方は?!他に何か特徴はっ?』
その時、懐に入れておいたLPが赤く輝き出しモモディからの通信が入った。

モモディ【はぁいラヴィまだ生きてるぅ?】
ラヴ子【今は冗談はいいわ、何か解ったの?】
モモディ【そうそう、大男の件だけどねぇ、ミッドランダーの男性を担いだ大男がリムサ方面の定期船へ乗るのを見たって冒険者が居たわ。
勿論、リムサのバデロンにも連絡済よぉ】
ラヴ子【なかなかイイ仕事するじゃない、流石に元諜報部局長は伊達じゃないわね】
モモディ【昔話はまた今度ゆっくりしましょうよぉ、急いだ方がイイワよぉ他でも何かキナ臭い動きもあるからねぇ】

LPを切るや否や丸太に飛び乗りリムサへ向かうラヴ子
ラヴ子『こうまで嫌な予感があたるとさすがに気持ち悪いわね』

一方、リムサ港フェリードッグに到着した定期船から
まるで亡者の様な表情をした明らかに通常では無い冒険者達が大量に現れ
荒くれ者達の巣窟と有名な斧術士ギルド船アスタリシア号を始め凄腕のギルドマスターを要する巴術師ギルド他
漁師ギルドと国際通りを含む下甲板層海側西部と街のほぼ半分を占拠したと言う緊急伝令がウルダハ、グリダニアの各ギルド長宛に入ったのはそのすぐ後の事だった。
幸いにも溺れた海豚亭を拠点とした冒険者ギルドはいち早く異常事態を察知しバデロンの指示の下、銃術士、甲冑、鍛冶、調理ギルドと連携し
最前線の砦として謎の冒険者集団との一進一退の攻防を繰り返していた。

バデロン『全く何がどうなってるんだ?襲撃してるのは冒険者達だって?何が目的なのかさっぱりだぜ』
傷付いたミッドランダー剣術士『グゥッ、奴ら1人1人はそんなに大した事ないが数がとんでもないぞ』
冷静なミコッテ弓術師『それにしてもあんな統率の取れたPT見たこと無いニャ、誰が指揮してるのかニャ』
バデロン『解せない点はいくつかある。まず指揮官の指示の声が全く聞こえないな、それに軍並みに統率取れている割には装備品もろくなもの装備していない・・・
何より、あの目だ・・・あれはまるで死人の目だぞ』
慌てたララフェル格闘術士『大変だ、リフト付近が突破されそうだよ!あそこを落とされると外部からの援軍が入って来れずに完全に孤立しちゃう!』
バデロン『まずいな、動ける者はリフトを死守してくれ!怪我人、クラフターは一旦商管区前付近まで退避するんだ!』
豪快なルガディン鍛冶師『よしそれでは移動するぞ!鍛冶ギルド、甲冑ギルドも全ての施設を開放する!怪我人はそこへ運ぶのだ』
バデロン『モモディ・・・こっちはそろそろやばそうだ、頼むぜ・・・』

〜リムサロミンサ低地ラノシア側入り口〜
カズママ『フフ、今日もなかなか大漁だったわね、帰って仕込み大変そうね。』
おけい『これを砂にするのは一日掛かるなぁ・・・腕が鳴るぜ!!』
カズママ『馬鹿じゃないの、うちの店砂漠にするつもり?あら街の中が騒がしいわねぇ』
おけい『ん?戦闘してるのか・・・今日はなんか祭りとかあったっけ?ところでコイツ知り合い?』
アンデッドの様な目をしたハイランダーが斧を振り上げていきなり二人に襲い掛かってきた!
カズママ『知らないわよ、こんな失礼な子』
紙一重の所で斬撃をかわし喋りながら裏拳で脇腹へ一撃。
おけい『だよな、俺もそんなにハイランダー知らないもん。よいしょっと』
よろめく相手に追い討ちを掛ける様に背中に担いでいたランタンシールドを構え顔面にシールドバッシュをクリティカルヒットさせる。
カズママ『酔っ払いにしては時間も早いしちょっと笑えないわよねぇぇ!』
そのまま倒れこむ相手に全体重を乗せた肘撃ちを鳩尾に捻りこむと流石に効いたのか
しばらく痙攣をして気絶し動かなくなるハイランダー。

カズママ『ちょっとお店が心配ね、ちゃんと留守番してるかしら?フフ』

〜ロストユー〜
節子『な、な、なんですか君達は!か、開店時間はまだですよ!そして武器は下ろしてください、あと全員目が怖いです。死んだ魚の目ですよ!』
冒険者ギルドから少し離れた位置にあるロストユーにも亡者の様な集団が押し寄せていた。
留守番中の節子は明らかに様子のおかしい冒険者達を見て、生粋のいじめられっ子の本能が働き、怖い先輩が帰ってくる前に店の前で追い払おうとしていた。
逃げ腰になっている節子の背後から短剣を構えて襲い掛かるハイランダー。その気配にまだ気付いていない節子の首に鈍く光る短剣が刺さるその瞬間
ブゥンと風を切る音が鳴り、ハイランダーはくの字になり吹き飛んだ。
節子『ニャッ!な、何が起こったんですか?あれ?ヨシノさん!そういえば餌の時間忘れてた!!てへ』
店の裏庭に下宿しているグゥーブー(通称ヨシノさん)が節子を助けたのかそれとも餌の時間を忘れている事に怒っているのか
どちらか解らない表情で節子の危機一髪を右ストレートで救ったのであった。
その攻撃を皮切りに一斉に襲い掛かってくるハイランダー達、しかしグゥーブー独特のリーチの長さで次々となぎ倒していくヨシノさん。
節子『強いなー、単純な強さだけならラヴママとこのマイケルにも勝てるんじゃないかなぁ・・・あ、危ない!』
無双状態のヨシノさんだが、あまりの数の多さに少し疲れが出てきていた所に背後から棍棒を持ったルガディンが一撃。
ヨシノ『グォォォズォォォォ』ドシーン!!
地響きを立てて倒れるヨシノさん、実は意外と打たれ弱かった。そして節子にも再び危機が襲い掛かる。
節子『よし、もうダメかも知れない・・・・グッ』
早々に諦め、死を覚悟し目を瞑る・・・・・が何も起こらない、そして痛くも無い。
そうか、一瞬で死んだから痛みも感じる事ないんだ!私って結構ラッキーかも?!

カズママ『ホントに馬鹿ね、ちょっとは自分の身くらい守りなさい。』
棍棒を持ったルガディンがカエルが踏み潰された様なうなり声をあげながら膝から崩れ落ちる。
節子『先輩!何処行ってたんですかぁ!死ぬかと思ったぁ!怖かったよぉ、もっと早く帰ってきてくださいよぉぉ(泣)あ、おけいもお帰りなさい(素)』
おけい『節子、お前後で地下室な』
節子『ヒィ』
カズママ『さぁ、夜の開店までにこの大掃除、間に合うかしらねぇ、フフ』
店の周辺に集まっている敵の数、軽く見積もって約100人近く、絶望的としか説明出来ない状況。
そして1人のルガディンが斧を振り上げるとほぼ同時に数人が一斉に襲い掛かった。

〜ファットドードー〜
散乱したグラスや椅子を片付け始め、一通り掃除が終わった段階でハム子が立ち上がった。
ハム子『さぁアタシちょっと野暮用で出掛けて来るわ』
黒ゴマ『ちょっと、こんな状況で何処行くつもりだよ』
ハム子『ウフフ、いい所よ。あ、そうだアイツもついでに連れて行くわねぇん』
男子トイレの方へ向かうハム子、そして扉を蹴り開けた。
ハム子『さぁ行くわよ。アンタもちょっとは関係あるんだから』
そこには自作のポエムを読みながら涙するエレゼンの姿があった。
カツヲ『グス・・・いいよなぁ俺のポエム。あの頃に帰りてぇなぁ。・・・・・ん?オジキ、何してんだ?って何だこの店の中!扉無いじゃねぇか!』
ハム子『説明してる間無いからとりあえず行くわよ』
カツヲ『痛ててて耳を掴むな耳を!』
ハム子『じゃぁリズ、あんた暇そうだからこの仕事をあげるわ。コレを今から言う人達に配ってきて頂戴』
黒ゴマ『何だコレ、LPじゃねぇか・・・・ってこのクレストは!すげ』
ハム子『シーッ細かい事はいいから早く行きなさい。無いチチ揉むわよ』
黒ゴマ『うっさいwww死ねwwじゃ急いで行って来るわ』
黒ゴマのプロスペクトU。クイックの効果が掛かった。

ハム子『行ったわね、さぁて昔の馴染みに会いに行こうかしら』
カツヲ『相変わらず素直じゃねぇなぁ』
ハム子『五月蝿いわね』


続く
posted by ラヴ子ママ at 11:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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