都市市部失業率4.1%、政府発表に「うそだ」の声5割超=中国

  中国政府・人力資源と社会保障部の尹成基報道官は1月31日、2010年末時点での都市部における登録失業者数は908万人で、失業率は前年同期比で0.2ポイント下がり4.1%になったと発表した。サーチナ総合研究所(上海サーチナ)が実施したアンケートでは、失業率4.1%との政府発表を「正しい数字ではない」とする回答が5割を超えた。

  「実際よりも低い数字」との見方が約40%、「実際よりも高い数字」は約15%。「基本的に正しい」は2割以下にとどまった(回答受け付け終了時)。

◆「都市部の失業率にかんする統計は正しい思いますか」との問いに対する回答は以下の通り。

(1)正しいと思う…18.27%

(2)正しくない。低すぎる数字だ…41.69%

(3)正しくない。高すぎる数字だ…14.95%

(4)分からない…25.08%

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◆解説◆
  中国では政府発表の統計について「そんなはずではない」との批判が噴出することがある。2009年には国家統計局による収入にかんする統計発表に対して「うそだ」との声が高まり、統計局長が「統計の方法に不備があった」、「批判の声に赤面した」と謝罪したが、それでも非難の声はやまなかった。(編集担当:如月隼人)

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