首相VS記者団

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菅首相VS記者団:外相献金問題「まずは本人が説明を」3月6日午前11時43分

A:はい、こんにちわ。

 ◇規制仕分け

Q:ただいま規制仕分けを視察されたが、視察の理由と議論をご覧になった感想を。

A:規制仕分けは従来の事業仕分けと若干、性格を異にしているのかな、と思います。やはり、いろんな規制については安全性という観点でしっかりしなければいけないということ。場合によっては、あの、ややそれによって成長が妨げられてる、そういった部分、いろいろありうるわけです。そういった課題に正面から取り組むということで、ぜひ私もその議論を聞きたい、とこう思ってやってまいりました。

Q:今回は事業仕分けと違い、廃止といった明確な判定が出ずに方向性だけを示す見通し。実際にどこまで効果を上げるか疑問視する声もあるが、これはどのように払しょくする?

A:こういう形で規制について議論する意味はですね、従来は関係省庁が専門家の皆さんなどに集まってもらって、非公開の場での議論をベースにして最終的には判断してたことが多かったと思うんです。それに対して、今回の仕分けのやり方は、これは事業仕分けと共通ですが、外部の人のいろいろな立場の人の意見、さらには公開の場での、このことは、その議論そのものを通して、国民の皆さんにある意味での議論の透明性を通して、その結果決まった方向について、そういう議論がこういう形でやられたんだ、ということでの納得性といいますかですね、国民の皆さんに納得、国民の皆さんから見れば納得できる議論の仕方で決まったということになることが大変重要かな、とこう思っております。そういう点で、結論は最終的には行政刷新会議、さらには閣議決定という形で決まっていきますけども、そのプロセスとしては方向性が出される議論の公開性、国民の皆さんへの納得性という意味で極めて大きな意味があると思ってます。

Q:前原大臣の政治資金問題についてお伺いします。

A:具体的にリチウムとか聞かないの? へっへっへ。まああの、せっかくこの2つのものを見ました。リチウムというのは、わが国は電池に対しては、私の理解では世界の最高水準の技術を持っています。ですから、ある意味日本のやり方が世界の標準になる可能性も十分あります。ま、これから電気自動車などのいろいろな可能性もありますので、安全性はしっかりとしつつ、同時にそういった成長分野にとってのその規制のあり方について、そういう両面からの議論をすることは、ある意味、今の日本の置かれた先進分野の象徴的な課題だな、と思ってみておりました。もう一つの訪問看護もですね、これも今、1人暮らし、あるいは2人暮らしの老人世帯が増えている中で、介護サービスとならんで訪問看護というのも極めて重要な社会的なインフラでありまして、その点であり方について、こういう形の議論ができるということは、これも別の意味で、つまりリチウムとはまた別の分野ではありますけども、極めて今日的な課題であると。そういう意味でも大変重要な議論をしてもらっている、ということを感じました。

 ◇前原外相外国人献金問題

Q:前原外相が「最終的には総理の判断だ」と発言。国会が政治とカネ一色になれば予算審議、あるいは与野党協議ができない恐れが出てきているが、大臣の進退についてはどのようにお考えか。

A:まあ、本人がですね、全容についてあの、よく調べて、その上でちゃんと説明したい、と、ま、こういうふうに言われていますので、私もそうすることがいいだろう、とこういうふうに思ってます。

Q:この問題が予算審議に与える影響はどのようにご覧になってるか。

A:まずは今言いましたように、ご本人が調べて、そしてそれをちゃんと説明すると。ま、それによって、あの、納得いただけることを、私としては期待しております。

2011年3月6日

「首相VS記者団」とは
  首相に対するいわゆる「ぶら下がり」取材のやりとりをそのまま活字にして掲載しているものです。
 「ぶら下がり」とは、永田町に多く見られる取材方法の一形態で、記者団が取材対象者を囲み、立ち話形式でいろいろ質疑する、一種のミニインタビューのことです。少ない質問で短時間ながらもその時点で必要不可欠なことを聞き出す場として、通常の記者会見やインタビューとは差別化して使っています。取材対象が首相の場合は、ほとんどが首相官邸内で行われます。 続きを読む
 
 

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