待望「金の卵」橋本大地 6日デビュー
<破壊王子大地立つ・下>
橋本大地(18)は、プロレス界にとって待望の「金の卵」だ。大地を指導する大谷晋二郎(38)は言う。「ここまで期待されてデビューする選手はいない。選ばれた人間なんですよ、大地は」。甘やかすことなく、かといって素材をつぶさないよう、団体を挙げて育成に取り組んだ。
大地は現在、卒業を間近に控えた高校3年生。昨年8月の入門以来、授業の合間を縫って団体の練習に参加してきた。学業が落ち着いたのは、今年1月末。そこから、選手やスタッフ総出の「大地強化月間」が幕を開けた。ヘビー級の主力佐藤耕平は関節技を、ジュニアの日高郁人はロープワークを主に指導。約8キロの朝のロードワークには、なんと沖田佳也リングアナまで加わり、「早く走れ!」とゲキを飛ばす。この1カ月、大地の休みはたった2日だった。
仕上げのスパーリングと精神面強化は、大谷が担当した。「大地は毎回泣きますよ。泣くまで僕は練習をやめない。でも終わったら、必ず声を掛けてやります。『お前は1人で戦ってるんじゃないぞ』って」。最初はウオームアップでへばっていた大地も、今では1時間のスパーに耐えられるようになった。
今日6日、大地はレスラーとして第1歩を踏み出す。だが、デビュー戦がゴールではない。対戦相手の蝶野正洋は、「若いうちは『橋本真也』の名をどんどん利用した方がいい。壁にぶち当たったら、名前が通用しない海外で戦ってみてほしい。いつかは、父がいた新日本のリングにも立つべきだ」とアドバイスする。大地は、真也さんのDNAを受け継ぐ唯一の男。運命や因縁を大事にするプロレス界なら、その独り立ちを温かく見守るはずだ。【森本隆】(おわり)
[2011年3月6日9時46分 紙面から]
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