山中8連続KO 初防衛/ボクシング
<プロボクシング:日本バンタム級タイトルマッチ10回戦>◇5日◇東京・後楽園ホール◇観衆2300人
日本バンタム級王者の山中慎介(28=帝拳)が8連続KO勝利で初防衛に成功した。挑戦者で同級1位の若きホープ岩佐亮佑(21=セレス)に序盤はペースを握られたが、6回以降は左ボディー、左ストレートを軸に主導権を奪い返した。最後は連打で攻め続けて10回1分28秒、レフェリーストップによるTKO勝ち。今年の日本タイトル屈指の好カードで最高の勝利を挙げた。WBA世界3位にもランクインする山中は念願の世界挑戦に向け、大きく存在をアピールしてみせた。
左の強打を誇る山中が日本バンタム級の頂上決戦を制した。序盤は高校3冠、無敗のホープ岩佐を攻めあぐんだ。距離感をつかめず、2回には左フックを浴びて動きが止まった。3回までの挑戦者ペースを止めたのは右ジャブ、左ボディーストレートだった。運動量が落ちた敵に次々と左ストレート、左ボディーを打ち込んだ。最終の10回、ロープ際で防戦一方となった岩佐を連打で追い詰め、レフェリーストップのTKO勝ち。集まった2300人のファンが総立ちになる最高の幕切れを演出した。
戦前、山中の耳に入ってきたのは「岩佐優勢」の下馬評だった。「自分の方が絶対に強い」と外国人パートナー2人と世界戦さながらの練習メニューを消化した。最強挑戦者に8連続KO勝利でV1防衛し「実力を証明できた」と笑顔でベルトを肩にかけた。
日本1位、東洋太平洋でも1位の岩佐を撃破した山中は「最強の岩佐くんに勝ち、日本には相手がいない。できれば亀田くんとやりたい。負ける気がしない」とWBA王者との対戦を希望するリップサービス。帝拳ジム本田会長は「世界戦は時機をみてやらせたい」と、世界王者の動向をみながらタイミングを待つ姿勢を示した。【藤中栄二】
[2011年3月6日8時28分 紙面から]
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