杉浦貴がＧＨＣ９度目の防衛成功

▽５日▽東京・有明コロシアム▽観衆４８００人

　ＧＨＣ４大タイトル戦のメーンで、ヘビー級王者の杉浦貴（４０）が１９８センチ、１５０キロの巨獣、ジャイアント・バーナード（３７）＝米国＝を３度オリンピック予選スラムでたたきつけ、奇跡の逆転フォール勝ち。９度目の防衛に成功した。

　相手のバーナードは新日本の看板外国人選手。ベルトの価値を高めるために強い選手を獲得しようと、杉浦自ら新日本の大会を視察し、挑戦者に指名した。ところが、２月１６日の後楽園ホール大会で、前哨戦としてタッグマッチながら初めて対戦した際、バーナードのパワーボムを浴びて腰を痛めた。以来、患部をかばいながら巡業をこなした。

　この日の試合後も、腰を押さえての勝利者インタビュー。「腰は戦っている時は気にしなかったが…。体が冷えたら、また固まって痛くなるかな」と、今後の不安も口にした。

　次の防衛戦は２１日の福岡国際センター大会。相手は未定だが、小橋建太の持つ連続防衛記録１３を超えるまで、ばく進する。　（門馬忠雄）