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甲府市新行政改革を考える市民委員会 第9回議事録


甲府市新行政改革を考える市民委員会

第9回委員会議事録(要旨)

日時平成13年2月26日(月) 午後2時から4時10分
場所山梨県自治会館3階 第1会議室
出席者委員(10名)我部会長、大木副会長、村山委員、阪本委員、若尾委員、大森委員、友松委員、柳本委員、横山委員、小菅委員
事務局塚原企画部長、小尾企画部次長、五味福祉部次長、田中環境部次長、近藤行政推進課長、保坂行政推進課課長補佐
欠席者(7名)山中委員、上原委員、古井委員、杉山委員、山田委員、浅川委員、輿石委員

 

◎開会…午後2時
◎事務局
 小委員会を開き、「少子高齢化」と「環境行政のゴミ問題」をテーマとして取り上げることになった。
◎塚原企画部長
~挨拶を行い、新年度予算の概要を説明する~
◎事務局
 今回は、「少子高齢化」について五味福祉部次長、「環境行政のゴミ問題」について田中環境部次長から説明をいただく。
 
◎議事…進行 会長
○会長
 小委員会でなぜテーマをこの2点に絞ったかを申し上げると、その他にも議論することはあったが、万遍なく議論するにしても時間の制約があり、勉強会も含め非常に重要なテーマである「少子高齢化の問題」と「環境行政のゴミ問題」を取り上げた。直接市民が関心をもっていることだけに内容をよく把握したうえでないと、提言することが難しいのではないかと思う。まずは現状認識を正しくもって、どのようなことが模索されているのかを理解してから、提言する方向にもっていきたい。最初に「少子高齢化」について五味福祉部次長に説明をお願いしたい。
◇甲府市の少子化・高齢者対策についての説明…五味福祉部次長
 甲府市の福祉制度、福祉事業の予算、少子高齢化の状況、保育、児童福祉、母子福祉、保健衛生、施設サービス、在宅福祉、老人医療、介護保険制度等について説明。
 
○会長
 福祉関係の予算は甲府市の一般会計予算の約4分の一が注ぎ込まれていると説明を受け、重要だと感じた。しかし、行政改革の推進という立場から、どれだけ効率的に安くできるかだと思う。今の報告について、自由に討論していただきたい。まず私から、質問させていただく。福祉関係の予算は年々、増加しているのか。
 
◎事務局
 厳しい財政状況でありますので、減るということはありませんが、若干ですが、わずかな率で伸びています。
 
○委員
 福祉関係の用語がカタカナが多すぎて難しすぎる。どうしても使わなくてはならないなら、年寄り向け、利用者にわかり易いように括弧して、注釈をつけてほしい。
 車イスのマークは障害者全体を指したマークだと思う。新しい施設を作る場合、障害者用の駐車場を設けるが、そのあたりが理解されていない。例えば市立病院にも車イスマークの障害者用駐車場が北側にある。しかし、市立病院の守衛さんは車イスに乗った人でなければ利用できないと思っている。目の不自由な方を乗せた車が駐車しようとしたら、断られてしまった。車イス以外の障害者の方が不便を感じている。制度を良くしても、車イスのマークを理解していないと、同じ障害者で差別待遇を受けている。おそらく守衛さんは職員でなく、警備会社に委託しているので市の方でも警備会社に車イスマークの教育をしてもらいたい。また、施設を持っている事業者にも指導してもらいたい。
 
◎事務局
 厚生省で平成9年にカタカナは、あまり使わないようにという行政指導がありました。カタカナには括弧書きをするようにしていますが、今後も、わかりにくい言葉には注意をしながら、わかりやすいように改善していきたいと思います。次に、障害者のマークの図柄は車イスですが、ご指摘のとおり、障害者全体を指しており、車イスの利用者だけを指しているわけではありません。車イスの方だけでなく、目の不自由な方、耳の不自由な方等、障害のある方は、当然、利用していただいて結構です。今後も、あらゆる機会を通じて、施設を有する方には協力していただけるようお願いしたいと思います。
 
○委員
 ある老人クラブは「寿クラブ」といって、「老人」という言葉を嫌がっている。「敬老会」も字を換えて、豊かさを敬うと書いて「豊敬会」としている。「老人」という言葉が重荷になっていて、癒しになっていない。もっと張り合いのある言葉を使ってほしい。仙台市は「老人クラブ」という言葉を使っていない。生きがい対策として、名称も肝心であるので検討してもらいたい。
 
◎事務局
 「老人」、「老齢者」という言葉を使っているが、高齢者というような別の言い方ができるものもある。過去において、「女性」と「婦人」という言葉の差別があり、直した経過があるので参考にしていきたい。また、先ほどの福祉関係の予算の推移ですが、決算額で前年度対比、平成7年度が7.6%、8年度が8.8%、9年度が9.9%、10年度が1.6%、11年度が1.6%の増であります。
 
○委員
 ある町の福祉行政に接する機会があったが、全く法律とか制度を理解していない。その点、甲府市は極め細やかで、福祉の総合窓口に行けば、全てがわかるようになっている。外に出てみて初めて、甲府市の福祉行政は、郡を抜いて高い水準にあることが実感できる。
 
○会長
 福祉は、全体に対して、行われるものだから、言葉のハンディーキャップがあるということは、福祉が浸透していないということを物語っている。行政は、みんながわかる言葉で、福祉を行うことが、まず、最初の福祉であると感じる。
 
○委員
 要望として聞いてもらいたい。まず、介護保険の効率的運営を図ってほしい。団塊の世代の子供、所謂、第2の団塊世代の方に対応する少子化対策をしっかりやってほしい。施設の入所を待っている人が多いなか、旧市立病院の跡地を保健医療のネットワークということから考えて、うまく利用できないか。
 
◎事務局
 介護保険は社会全体で支えている。保険料は、半分を行政で半分をサービスを受ける側で負担している。健康な人は介護保険料は掛け捨てになるという意見もあるが、そういう人がいないと成り立たない。いよいよ、10月から保険料の全額徴収が始まる。介護保険法には、5年の中で見直しということがある。いろいろな問題を抱えながらスタートして1年経ったが、介護保険事業計画の中で問題を提起しながら制度の円滑な運用を図っていきたい。また、第2の団塊の世代の少子化対策については、女性の社会進出も進み、社会全体に晩婚、晩産が増えている。福祉ばかりでなく、少子化に関連する各部署と協議し、連携を図り対応していきたい。また、1つの特養施設を作る場合、8~10億円ぐらいかかる。甲府市の現在の財政状況では非常に難しい。介護保険の認定に漏れた方についても、甲府市では他の市町村にない、さまざまなサービスを行っている。
 
○委員
 報告していただいた事業も、基本的には20~30年も前から行われているように思える。A町の場合、子供を7時まで預かってくれる。東京では8時とか10時まで預かってくれるところがあるが、甲府市ではどうなのか。子育て支援には、そのあたりが非常に重要である。
 
○委員
 延長保育している保育園が甲府市に1個所あったが、廃止になってしまった。女性の職場進出のうえでも継続してほしいと提案をしたが、いつ頃止めてしまったのか。
 
◎事務局
 夜間保育は丸の内で1個所、午後10時まで実施している。また、午後8時まで延長保育を実施している保育園が1個所、その他、市内22の保育園で1時間以上、午後7時まで延長している。
 
◎事務局
 放課後児童健全育成事業として小学校低学年児童を留守家庭児童会及び保育所において放課後、午後5時ごろまで児童の世話を行っている。
 
○委員
 乳幼児から児童までの時間外の保育については、かなり柔軟に対応していかないと、少子化対策にはならない。
 
○委員
 男性が育児休暇をあまり取っていない。女性だけで子育てをするわけでないから、男性も積極的に取り、協力していくことが大事である。女性の職場進出を拒んでいる理由を考えると、子育て期間中に2年、3年の長期の休暇を取っても職場復帰できる制度の改革が必要だ。
 
◎事務局
 庁内に人口問題を研究する会議があり、論議しているが、なかなか現実味のある生の声が出てこない。結婚をしない、パラサイトシングル族(親に寄生している)が日本で1千万人ぐらいいるという統計が出ている。子供を産むとか、産まない以前に結婚しない人が増えている状況で少子化が進行している。女性委員の生のご意見をうかがいたい。
 
○会長
 少子高齢化の問題について議論していただいているが、福祉問題の根の深さを感じる。それを直すことも並大抵のことではないことがわかってきた。現在の状況を聞くことも非常に勉強になる。今回は、環境問題の話も予定していたが、委員の方には、熱心に議論していただいているので田中環境部次長には申し訳ないが、また、次回、改めて環境問題をお願いしたい。
 
○委員
 平成13年度の福祉関係の予算の中でメインは、新聞に出ていた助成金なのか。
 
◎事務局
 少子化対策としては、多子世帯に対する助成金が新たな事業として創設されます。
 詳しい内容は、3月議会以降、委員の皆様にご報告申し上げます。
 
○会長
 今回は、少子高齢化という重要な問題をいろいろな側面から説明していただき、大変勉強になった。次回、日程につきましては事務局と相談して連絡します。
 
◎閉 会…午後4時10分
 
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