事件幸満ちゃん事件初公判 勝木被告起訴内容認める 検察側「動機は理解可能」2010.12.17 12:00

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幸満ちゃん事件初公判 勝木被告起訴内容認める 検察側「動機は理解可能」

2010.12.17 12:00
5歳女児殺害の初公判で、傍聴券を求めて千葉地裁に集まった人たちと整理する職員=17日午前9時8分

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5歳女児殺害の初公判で、傍聴券を求めて千葉地裁に集まった人たちと整理する職員=17日午前9時8分

 千葉県東金市で平成20年9月、同市の保育園児、成田幸満ちゃん=当時(5)=を殺害し、遺棄したとして、殺人と死体遺棄などの罪に問われた同市の無職、勝木諒被告(23)の初公判が17日、千葉地裁(栃木力裁判長)で開かれた。勝木被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。弁護側は「訴訟能力がなく、事件当時は心神耗弱状態で完全責任能力はなかった」と主張した。

 検察側は冒頭陳述で「幸満ちゃんと友達になりたかったが、嫌がられ自宅に連れ帰ったこと、『帰りたい、ばか』といわれ、腹を立てて犯行に及んだことは動機として理解可能」と指摘。さらに「自宅内にいた痕跡を消すため、幸満ちゃんの服や靴を外に投げ捨てるなどの証拠隠滅行動を取った」と述べ、責任能力はあったとした。

 一方、弁護側は勝木被告に知的障害があることを理由に「自分を防御するコミュニケーション能力がない」と訴訟を続ける能力がないことを主張。仮に訴訟能力があったとしても「怒りに対するストレス耐性がなく、犯行時は善悪の判断能力が著しく減退していた」とした。

 起訴状によると、勝木被告は20年9月21日、自宅マンション近くの路上で幸満ちゃんを連れ去り、自室の風呂の水に沈めて殺害。裸にした遺体を近くの路上に遺棄したとされる。

 公判では勝木被告の精神鑑定をした医師ら6人の証人尋問や、被害者参加制度に基づく幸満ちゃんの母親らの意見陳述などが行われる予定。判決期日は来年3月4日に指定されている。

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