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【プロ野球】

岩隈「統一球は投手に有利」 実戦初登板で手応え

2011年3月6日 紙面から

 楽天のエース岩隈が実戦初登板し、3イニングを4安打1失点に抑えた。今季から公式戦に導入される統一球との相性も良く、昨季まではあまり投げなかったカーブを多めに投げるなど、ピッチングの幅を広げることにも成功。開幕投手へ視界は良好だ。

 統一球はよく曲がるとされる。その軌道を確かめたかった。この日投げた46球のうち、直球は半分にも満たず、3連打された3回も変化球が18球中15球。安打にはなったが、いずれも芯を外して詰まらせた。岩隈は「全部の球種を投げた。あれだけ球が動けば、どんな球種でも面白い。統一球はピッチャーに有利」と言い切った。

 収穫の一つがカーブ。キャンプ中のブルペンでも多めに試し、この日も4球を投げた。2回には決め球として外寄りに放る場面もあり「いい抜け方だった。使えると思う」と手応えも得た。直球が最速141キロとやや物足りなかったが「低めに集まっていたので」と気にはしなかった。

 キャンプ中はマイペースを貫いた。大リーグ移籍も視野にあった昨年暮れは、ボールを使った練習をしなかった時期もあった。そのため、キャンプ期間は腰をすえて体のバランスや統一球への対応に取り組んだ。1軍がキャンプを打ち上げてからは、2軍に残って汗を流した。

 この時期になっても星野監督は開幕投手を決めかね、田中との一騎打ちがギリギリまで続く見通しだが、岩隈は目の前に好敵手がいることをむしろ歓迎する。「徐々に気持ちが高ぶっている。開幕に向けてやっていけるんじゃないかと思う」。先発登板を予定しているオープン戦は残り2試合。5年連続となる開幕投手の座は、意地でも渡さない。 (鶴田真也)

 

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