おにぎりのナゾ

コンビニのおにぎりを通じて”食”の謎を語ります。

サンクス

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「牛肉の謎と牛カルビ焼肉おにぎり」

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お久しぶりです。
大抵の事は既に解説済みでして、
なかなか新しい解説が書きにくいのが御久し振りになる理由の一つです。
と言い訳しつつ、牛カルビおにぎりを頂きました。
 
カルビの話は書きました。
日本での明治以降の牛肉食の普及はすき焼きの時に書いてます。
で、今回は牛肉そのもの。
 
牛肉ってなんでしょう?
牛のお肉?
それは勿論その通りですが、
牛肉とは、
食用に処理されたウシの肉をいいます。
肉牛品種(黒毛和牛など)の肉が多いのですが、
廃乳牛や去勢し肥育した乳牛の肉も売られています。
 ウシは、ほぼすべての部位の肉を食べることが可能とされています
(ただし近年では、健康なウシの場合は問題がないものの、
一部に狂牛病問題にからんで食用としがたい危険部位が存在する)。
加熱して食すほか、
ステーキでは熱で蛋白質が変質しきらない状態で食べる
レアやミディアムなどの焼き加減があり、
刺身として生食する場合もあります。
海外の話では無くて、筆者も地方で馬刺しならぬ牛差しと言うのを食べた事があります。
ただし、牛は人間を終宿主とする寄生虫の一種である無鉤条虫の中間宿主であり、
幼虫(無鉤嚢虫)は主に牛の筋肉に寄生していることを忘れてはいけません。
そのため牛肉を生や、それに近い状態で食べることは、
寄生虫感染のリスクを伴います。
一般的に、60℃以上に加熱または-10℃以下で10日以上冷凍した肉は安全とされます。
また、日本では生レバーも食用にされるが、健康な牛に於いても
約10%程度がカンピロバクターを保菌している事が
厚生労働省の研究班から報告されており、食中毒のリスクを伴うのです。
 西洋料理のタルタルステーキやカルパッチョなど、
一部の食文化では牛肉の生食に薬味を添える習慣もあります。
この薬味によって寄生虫や食中毒のリスクを軽減させているといわれるのですが
科学的な根拠はないです。
強いていえば薄く切る、また叩くことで
寄生虫のリスクを減らすことができる可能性があるといえるかも。
 
牛肉は他の食用肉と比べ冷凍保存に向き、
冷凍庫で凍結させることで家庭用冷蔵庫(2ドア)なら半年、
業務用冷凍庫なら1年は持つとされています。
これは一般に鶏肉や豚肉を得る上での肥育期間が牛肉を得る上での
肥育期間に比べて短いため、
それらの肉は筋繊維の構造が急激な肥育で牛肉に比べてほぐれやすくなっている点に
関連付けられています。
 なおヒンドゥー教ではウシが神聖な動物であるとされ、
牛肉の食用を禁じています。
そのため大抵のヒンドゥー教徒は、ウシを農耕と牛乳生産へ利用こそすれ、
食用として肥育されていません。
 日本では645年に牛馬を生贄(いけにえ)にした例
(『日本書紀』皇極天皇元年)などもあります。
また天武天皇5年(675年)4月17日
(旧暦)のいわゆる肉食禁止令(『日本書紀』)で、4月1日
(旧暦)から9月30日までの間、
稚魚の保護と五畜(ウシ・ウマ・イヌ・ニホンザル・ニワトリ)
の肉食を禁止されていました。
戦国時代にはキリスト教イエズス会の宣教師、
キリシタン大名をはじめ松永貞徳著『慰草』(慶安5年)によると
京都などでもひろくワカ(ポルトガル語Vaca)として牛が食べられていたそうです。
豊臣秀吉は小田原攻めの時、
高山右近、蒲生氏郷、細川忠興とともに牛をたべた
という記録があります。
江戸時代の元禄3年(1690年)彦根藩は「牛肉味噌漬」を
「薬喰い」として作り売っていたそうです。
健康増進や病人の養生(健康回復)のために食用されていたのですが、
食用家畜として飼育されている牛はほとんどなかったことから、
極めて高価な「薬」であったらしいです。
井伊家は毎年徳川将軍家と徳川御三家(名古屋、和歌山、水戸)に
「牛肉味噌漬」などを献上していました。
また、同時代には牛肉の栄養に着目、寒い時期に乾肉を生産していました。
江戸ではももんじ屋などで食べるようになりました
 本格的に牛肉が食べられ始めたのは、明治の文明開化以降であり、
牛なべ屋(すき焼き)が流行したのは以前に書いた通りです。
また、1872年(明治5年)1月24日、明治天皇が牛肉を食べたといわれています。
 ところで日本での牛肉事情ですが、
国産牛肉が一頭ずつ大切に肥育する飼育方法が長らく取られていたため、
従来は豚肉よりも高価な肉とされていました。
しかし1991年4月からの牛肉の輸入自由化によって日本国外から
安価な牛肉が入ってくるようになったため、家
庭の食卓に頻繁に上るようにもなってきます。
日本各地の豚肉消費量は一定ですが、
関西地方は牛肉の一世帯当りの購入額が多く、その分「豚肉」が少ないそうです。
なお、関西では、「肉」といえば牛肉の事を指すそうですね。
ちなみに、牛肉の消費量が最も多いのは和歌山市です。
 フランスをはじめ欧米では成牛肉
(フランス語:ブッフ Boeuf:生きた牛と死んだ牛の肉両方を指す)と
子牛肉(フランス語:ヴォー veau )は異なる流通ルートであり、
料理への利用も区別されるのが一般的です。
子牛肉は総じてどの部位も赤みが少なく柔らかいのが特徴です。
 仏語のブッフから来る英語のビーフが「生きた牛」でなく
「死んだ牛の肉」を指すのは、
ノルマン・コンクエスト後にイングランドを支配したフランス人上流階級
(上流階級なのでイングランドで生きた牛に触れることはまず無い)
が牛肉を「ビュフ」と称し、
それを見たイングランド人が牛の死肉を「ビーフ」と呼び始めたことに由来します。
スーパーなどで売られている牛肉の表示で今ひとつわかりにくいのは
「和牛」と「国産牛」の違いですね。
和牛とは品種を指す言葉であり、
国産牛とは日本国内で飼育された牛を指します。
そのため外国産和牛が存在します。
但し、食肉流通業界の自主規制と農林水産省の指導により、
現在において日本国内で外国産牛が和牛として流通する事は
事実上不可能になっています。
 
2004年12月から、
「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法」
(牛肉トレーサビリティ法)の施行により、
国産牛肉については、牛の出生からと畜場(食肉処理場)で処理されて、
牛肉に加工され、小売店頭に並ぶ一連の履歴を10桁の個体識別番号で管理し、
取引のデータを記録することになりました。
このため、スーパーマーケットや精肉店などの小売店で販売されたり、
焼肉レストランやしゃぶしゃぶ店などで使われたりする国産牛肉には、
小間切肉や挽肉など一部の例外を除き、
10桁の個体識別番号の表示が義務付けられました。
 なお、販売店や商品によっては、仕入れなどの取引の関係から、
複数の牛(最大50頭)を一つにまとめたロット番号で表示している場合もあり、
この場合には、一度、販売店などに問い合わせるか、
販売店などが開設するウェブサイトへアクセスするなどして、
ロット番号から個体識別番号を聞いたり、探し出したりする手順が加わります。
 実際に販売されている牛肉の履歴データを確認するためには、
パソコンからインターネットを通じて、
独立行政法人家畜改良センターのウェブサイト
https://www.id.nlbc.go.jp/top.html へアクセスするか、
または、携帯電話用のウェブサイト
http://www.id.nlbc.go.jp/mobile/
へアクセスし、この10桁の個体識別番号を入力して、
自宅だけでなく、携帯電話の電波が店内に届いていれば、
売り場などでも携帯電話で確認することが可能です。
また、店舗によっては、パソコンを備え付けたり、
上記家畜改良センターのウェブサイトへアクセスして得た内容を印刷して
掲示するなどの工夫をしています。
 なお、10桁の個体識別番号を入力して表示される情報は
 個体識別番号
   出生又は輸入の年月日
   雌雄の別
   母牛の個体識別番号
   種別(品種)
   飼養施設の所在地(都道府県名)
   飼養施設における飼養の開始及び終了の年月日
   とさつ、死亡又は輸出の年月日
   輸入された牛について、輸入先の国名
   と畜場の名称及びその所在地
   輸出された牛について、輸出先の国名
   です。
 このほか、個人情報の公表に関して同意が得られた管理者については、
管理者の氏名または名称及び住所が表示されます。
 
 日本食肉格付協会による格付けでは、歩留等級がA〜C(Aが最も良い)、
肉質等級が5〜1(数字が大きいほど良い)となっていて、
「A-5」が最も良いです。
ブランド牛肉は、同協会の格付けを定義に加え、
ある一定の規格以上の枝肉に呼称を認めるのが一般的ですが、
神戸ビーフのように同協会の格付け項目の一部を用いているもの、
近江牛や松阪牛などのように全く格付けを利用していないもの、
あるいは、熊野牛のように同協会の格付けを用いても用いなくてもいいものもあります。
 一般に、格付けの低いものまで含めた方が流通量を確保でき、
ブランドの知名度を上げることが容易ではありますが、
ブランドの信頼は落ちます。
その場合、品評会での数頭の高評価を以って消費者にPRし、
全体のブランド価値を上げようと試みることが多々見られます。
逆に、ブランドの信頼を重視して肉質等級を5のみに限定すると、
ブランドの知名度を得られるほどの流通量を確保し辛い。
大阪食肉市場での傾向を見ると、
主に銘柄牛肉に用いられる和牛去勢牛の肉質等級は、
5等級が大きく比率を低下させる一方、
4等級や3等級がその比率を上げており、
品質が最高の5等級の牛肉を努力して生産するより、
低い等級でも名の通った牛肉を生産する方が市場の主流となってきています]。
 かつて松阪牛・飛騨牛・佐賀牛などは肉質等級を5等級に限定し、
神戸ビーフは脂肪交雑 (BMS)
をNo.7以上としていたが、
2001年(平成13年)にBSE問題や産地偽装事件が発生すると、
2003年(平成15年)の牛肉トレーサビリティ法の施行と
前後して現在の基準まで下げました。
2010年(平成22年)時点で肉質等級を5等級に限定しているブランド牛肉は、
全国で唯一仙台牛だけとなっています。

さあて、牛カルビ焼肉おにぎりですが、
見た目はそうインパクトはありませんが
きはちんと焼肉として味わえるよう塩飯を使うなど工夫してますね。
おにぎり評価は星三つ☆☆☆★★
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「カニカマの謎とカニカマおにぎり」

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さて、とうとう
200個目のおにぎり紹介です。
 
超ド級レアおにぎり、その名も「カニカマおにぎり」
うおおっカニだ、蟹だ、と喜んだあなた。
 
カニカマは蟹の事ではありません。
 
カニカマとは、色や形・食感をカニの身に似せたかまぼこ(魚肉練り製品)のこと。
つまり「カニカマ」はかに風味かまぼこを略した名称で、カニ棒・かにぼこともいいます。
 
この種の製品の名称は、
JAS法の品質表示基準によれば「風味かまぼこ」または「風味かまぼこ(かに風味)」
と記載することができるそうです。
しかし、カニ肉は入っておらず、原料はスケトウダラです。
ほとんどのメーカーは海外であらかじめすりみ(擂り身)にして
冷凍した輸入冷凍すりみを主原料としています。
最外層の赤色は食品添加物の食用色素である天然着色料のモナスカス色素(紅麹色素)、
コチニール色素、トマト色素などで、カニの香りと味は、
同じく食品添加物の香料(フレーバー)とカニ抽出物(かにエキス)でつけられています。
 
冷凍すりみを急速に解凍し、もう一度冷凍すると、カニの足と同じような繊維ができます。
すり身に含まれた水分が、一定の方向に向かって流れるようにすると、よりカニに似ます。
食品スーパーや回転寿司店などで見かける大量生産型のカニ風味かまぼこは、
切れ目を入れたシート状のかまぼこを、
ロール状に巻くことで製造しているものが多いそうです。
また、近年は消費者の本物志向や高級志向もあってか、
本物のカニ肉が使用されたカニカマというややこしい商品も少数ながら実在します。
 
1973年(昭和48年)に石川県七尾市の水産加工メーカーであるスギヨが、
着色・着香した蒲鉾を細く裁断した商品である「珍味かまぼこ・かにあし」を
発売したのが最初といわれます。
スギヨの三代目社長杉野芳人が、
コンブから取れるアルギン酸で人工クラゲを作ろうとしていたところ、
その失敗作がカニの食感に似ていることに気づき、人工カニ肉の製作を思いつきます
(アルギン酸ナトリウムの溶液はカルシウム溶液に入れると凝固する性質があり、
人造イクラも同じ製法で作られている)。
試行錯誤の末、「珍味かまぼこ・かにあし」を開発し発売したものの、
「インチキだ」などとスギヨに苦情が寄せられました。
しかし、杉野はこの消費者の声を逆手にとり
「カニのようでカニでない」とのキャッチコピーで、
あくまでも「アイディア商品」として全国に広告宣伝活動と販売を行いました。
ちなみに、「珍味かまぼこ・かにあし」は、取り出されたカニの身のような蒲鉾が、
プラスチックパックの中に入れられていました。
 
1974年(昭和49年)には、広島県の水産加工メーカーである大崎水産が、
現在もっとも一般的な形状である、棒状のカニ風味カマボコ「フィッシュスチック」を
発売し、業務用を中心に現在も発売が続いています。
 
写真の通り、カニカマおにぎりもこの「フィッシュスチック」をのりで巻いたものですね。
 
カニカマは世界各地で安値で食べられるサラダなどのトッピングとして広がり、
水産加工メーカーとしてはいち早く欧州、米国に進出を果たした紀文食品のマリーンを
足掛けに、日本から多く輸出されました。
しかし、EU、アメリカの水産食品製造施設へのHACCP導入により、
対応できる日本の企業が限定されること、現地生産の増加、BSE等の影響で
輸入冷凍すり身の高騰したことなどから輸出は減少傾向となり、
現在海外では韓国製のものが多く流通しています。
 
EU、アメリカでは肉より魚を好む傾向が強くなり、日本食ブームが追い風となって、
世界の消費量は拡大しています。
カニカマを指す「スリミ(surimi)」という単語も定着していますね。
フランスではこのスリミと野菜類を普通のフランスパン(バゲット)よりも
柔らかい食感のスエードワ(スウェーデン風パン)で挟んだものを
「スウェーデン風サンドウィッチ」と称して街のパン屋などで広く売られているそうです。
またアメリカには"KANI"という商品名のカニカマも存在しており、
スシバーなどでは蟹を意味するcrabに対して、kaniと言えばカニカマのことを指すという
誤った用法が定着している地域もあるとのことです。
中国では日本から技術導入した工場が現地製造しています。
「人造蟹柳 レンザオシエリュウ rénzào xièliǔ」などと呼ばれますが、
鍋料理など、各種の中華料理に加工されて普及しており、
「蟹柳」と書かれた料理を注文する際には、
本物のカニ肉を使ったものか確認が必要です。
また、本物のカニが安価に手に入るタイやフィリピンでも、
代用品としてではなくカニカマ自体が人気食品となり、
鍋や天麩羅の具として一般化しています。
 
さあて、カニカマおにぎりですが、
見た目のインパクトはそれなりにありますが、
かまぼこに酢めしのほんのり甘い味わいです。
薄味ですが、上品ですね。嫌いではありません。
カニカマでおにぎりを作るという冒険に敬意を評し、
おにぎり評価は星四つ☆☆☆☆★
 
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玉子かけご飯の謎と「玉子ご飯おにぎり」

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卵かけご飯には、さまざまな呼称・表記のバリエーションがあります。
「卵ぶっかけご飯」、「卵ご飯」、「卵かけご飯」、「卵かけ」、「たまご飯」、
「ぼっかけご飯」、「T.K.G.(Tamago Kake Gohan)」、などとも呼ばれる。
なお、「卵」の字に「玉子」が当てられることも多く、
このサンクスのおりぎりも玉子ご飯おにぎりとなっています。

一般的に日本では、原材料を加工調理した食品を「料理」
として位置づける傾向があるため、単に飯の上に卵をかけた卵かけご飯は
「料理」ではないとする意見があります。
例えば、納豆をかけただけの納豆飯を「料理」と呼ぶ人は少ないです。
その一方、
生食の極致とも言えるシロウオの踊り食いは食材に何ら手を加えていないが、
高級料理の逸品として食通に広く知られており、
生魚を切っただけの刺身もまた、完成された日本料理として、
世界的に認知されています。

日本において、鳥類が産む卵を食用とするようになったのは比較的新しく、
卵かけご飯を食べるようになったのは明治時代だそうです。
日本は周囲を大海に囲まれ山が多いという地理的条件から、
全長が短く流れの速い川が多く、
淀みなく流れ有毒な細菌が繁殖しにくい水に恵まれていた。
このため、魚介類等の刺身を始めとして旬の山菜を生のままでも
清潔に調理することができ、生食する料理が少なからず存在します。
その一方、牛や馬などの大型哺乳類は、農耕の重要な労働力として家畜化され、
食用にすることは少なかった歴史があります。
一部の哺乳類は山河の守り神や神仏の使いとして崇められていたことも有り、
食用にする際は、長い耳を羽根に見立て味が鳥に類似していることから、
鳥類の一種としてのウサギや、海に棲む鯨を魚類として認識していたことから、
山鯨としてのイノシシのような一部を除き、主に鳥類や魚介類を摂ってきました。
平安時代以降、卵は神仏に供えるものであり、食べると罰が当たるとされていました。
一般的に鶏卵を食べるようになったのは、江戸時代とされています。
近代に入った1877年頃、日本初の従軍記者として活躍し、
その後も数々の先駆的な業績を残した岸田吟香(1833年 - 1905年)
が卵かけご飯を食べた日本で初めての人物とされ、周囲に卵かけご飯を勧めたそうです。
その後、生卵は第二次世界大戦後の食糧難の時期を経て、
高度経済成長期に至る直前までは希少価値があり、
病人食や虚弱体質の栄養補給として用いられることが多かったのでした。
一般庶民が卵を気兼ねなく口にできるようになるのは、
高度経済成長期以降のことです。

現代日本では卵を生食できる食品として認知されていますが、
日本以外のほとんどの国では卵を生食する食習慣はありません。
卵を食す場合は、完全に火を通した調理が一般的です。
日本以外の文化圏で育った人にとって、
生卵を食する習慣はカルチャーショックであり、
時にはゲテモノ食と映る可能性もあります。
アメリカ映画の『ロッキー』では主人公が複数の生卵を飲み干すシーンがあれますが、
日本人と日本人以外では受け止め方が異なる可能性があるのです。

元来生卵はサルモネラ食中毒などを起こしやすく、
安全に食べられる地域は日本など一部に限られています。
生食を前提にしている日本では、
鶏卵農家が卵の完全洗浄など衛生管理全般が行き届いていますが、
それでもサルモネラ食中毒が近年増加傾向にあり、一定の注意が必要です。
サルモネラ属菌は、主にはニワトリの腸管におり、
卵を産んだ後に糞便等から卵の殻に付着することが多いとされています。
日本ではGPセンターで次亜塩素酸ナトリウムにより卵を殺菌処理しています。
生卵を食べる場合は、「ひび割れた卵」や「割れた卵」、
「割ってから2時間以上経過した卵」を使用するのは危険です。
ただし、産卵後の汚染以外に、
菌を保持している親鶏から卵巣や卵管を経由して菌が卵の中に付着する感染経路もあり、
卵を生食する限りサルモネラ菌を完全に予防することは不可能である。

さあて、玉子ご飯おにぎりですが、
見た目のインパクトはそれなりにありますが、
薄味のご飯に玉子を組み合わせたものですね。
見た目は濃い色のチャーハンに見えなくもないですが、
チャーハンほど味は濃くなく、あくまで玉子のご飯ですね。
玉子ご飯でおにぎりを作るという冒険に敬意を評し、
おにぎり評価は星三つ☆☆☆★★

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海老めしの謎「海老めしおにぎり」

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海老のおにぎりについては過去に、海老マヨ、海老天おにぎりを取り上げてます。
うちの母は海老が苦手ですが、maybelljpは海老が大好きです。
海老については過去ログで語っているので繰り返しません。
でも「海老めし」というネーミニングにはいわくを感じますね。そこで調べますと、
「海老めし」という駅弁と、「海老めし」という地方の有名メニューが見つかりました。

駅弁の方は、九州は出水駅で売られているものです。
出水の八代海で捕れる名物のえびを材料とした駅弁です。
むきえびを刻んで、たっぷり混ぜた炊き込みご飯の上に、
さらに身をむいたえびが乗る、えびの香りと風味をたっぷり楽しめる駅弁。
というものです。
炊き込みごはんに海老の剥き身というのはとってもおいしそうですが、
和食テイストですね。
おにぎりのほうは洋食風です。これは由来が違いますね。

地方の有名メニューでは、
岡山市に「えびめし」というのがあります。
えびめしは元々東京渋谷にある老舗カレー店のメニューのひとつだったそうです。
だが渋谷名物となることはなく、なぜか岡山で受け入れられた。
「えびめしや」。というお店があって、そこの名物メニューになってます。
フライパンにマーガリンを入れて熱し、玉ねぎとマッシュルーム、
えびを加えていため、ごはんを入れて塩・胡椒、最後にえびめしソースをからめる。
できあがったえびめしは、ごげ茶色のチャーハンといった感じになってます。
おにぎりの「海老めし」は玉子焼き、うるち米、だしが使われてるので
いわれが異なるようですが、
さて、「えびめしや」には、
えびめしをオムレツで包み、上からデミグラスソースをかけた「オムえびめし」
というのがあるそうです。
デミグラスソースをかけないと、おにぎりの「海老めし」に似ていなくも無い。

推測ですが、…あくまで、mayybelljpの推測ですが、
「海老めしおにぎり」はサンクスさんが創作したオリジナルですが、
そのアイディアを検討する段階で、岡山の海老めしも参考にした…
ということではないでしょうか。
海老というのは優れた食材ですので、いろいろなおにぎりが作れそうです。
これもそうした試みのひとつなのでしょう。

おにぎりのほうは、ダシ味のごはん、玉子焼きなどの組み合わせで
くどくはありませんが、しっかりしたお味です。
おにぎりの評価は星みっつ。☆☆☆★★
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HOT チーズカレーおにぎり

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写真の通り中身が真っ黒けなので「なんじゃこれは」ものでしたが、
これは正しくは、カレー焼おにぎりです。
カレーは甘口。茶色のカレー、米はペッパーライスです。
…と思っていたから結構辛いですね、これは。
辛いの苦手なmaybelljpとしましてはこの辛さは。

えーと、最初はチーズカレーで情報をあたったんですが、
面白そうな記事が拾えずで、今回はチーズの話なぞ。
チーズもとっくの昔にうんちくなぞを語っていると思いきや、
過去ログを調べた限りではまっしろけ。

ですので、オーソドックスに起源と、種類の紹介をーー。

チーズの起源はブドウと同じ中央アジアといわれ6500年以上前に誕生したようです。起源が特定できないのですが、起源のひとつに古いアラビアの民話が残されています。
『昔、砂漠を旅するアラブの商人が、羊の胃袋を干して作った皮の水筒に、山羊のミルクを入れてらくだと旅に出ました。日が暮れ、砂漠の疲れとのどの渇きをいやそうと、水筒をあけると、中からミルクではなく、澄んだ水と柔らかい白い塊が出てきました。おそるおそるその塊を口に入れてみると、甘くて、思いもよらないほどの美味でした』

この話の澄んだ水とはホエー(乳性)をさし、柔らかい白い塊とはガード(凝乳)をさします。
遊牧民族が多くの家畜を持ちその家畜のミルクから食料を得ることは必然とおもわれ、そのミルクを保存食にするために、偶然と多くの研究をしていったのではないかと想像できます。多くの人はその研究段階でおなかをキリキリしたのではないでしょうか?

チーズの文化は西はポルトガル、東は日本まで伝播していきます。
ホメロスの叙事詩オデッセイには『美の神アフロディーテがゼウスの娘へレナをチーズとワインと甘い蜜で育て上げたため、ヘレナは輝くばかりの美しさと知性を与えられた』
と残されています。当時既にワインとチーズが相性の良かった事を窺わせています。

シルクロードを渡り日本に仏教とともにチーズとその製法が伝来してきました。西暦700年の11月には文武天皇が「蘇」(ミルクをゆっくりと煮詰めたバター)を献納するように命じています。
さらに醍醐天皇は「蘇」の製法を法律として定め、酪農家は年貢として献上していたようです。蘇から熟成などさらに精製したのが「醍醐」(チーズとバターの中間)で醍醐天皇のおくり名は意外とチーズ好きだったからだけかもしれません。

醍醐味というと、いまでは「何事にもかえられない楽しさ、ほんとうのおもしろさ」の事ですが、昔はバターやヨーグルトのような味をさしていたのです。
乳がその4つの過程を経て最後に到達する第五の味、すなわち醍醐味であり、究極とか至高をさすようです。
日本でもヨーロッパでもチーズは至上の味として受け入れられていたようです。

ナチュラルチーズ7種にプラスプロセスチーズの計8種類にチーズは分けられます。その種類の分け方はちょっと微ミョ〜で熟成方法や風味などから分けています。

1.フッレシュタイプ (Les Pates fraiches)
【モッツアレラ、マスカルポーネ、フロマージュブラン、クリームチーズ、カッテージなど】
熟成させない「非熟成」タイプで、牛乳を固めたものが「ヨーグルト」、そこから水分を取り除いたものが、このフレッシュチーズとなります。
比較的水分が多く、やわらかいのが特徴で日持ちしないので、新鮮なうちに味わいます。ミルクの味がしてとてもさわやかな味わいです。
サラダに和えたりそのままジャムと絡めたりとたくさんの食べ方があります。

2.白カビタイプ (Les Pates molles a croute fleurie)
【ブリー、カマンベール、サンタンドレ、カプリスなど】
表面が白カビに覆われているタイプで、出来立ては心が残ったフレッシュさの残るチーズですが、熟成するに従って内部がクリーム上のとろとろのチーズに変化します。
クリ―ミーでマイルドな口あたりのものが多く、それほどクセは強くないので、日本で特に人気があります。脂肪分が高めなものは、さらっとしたバターのようなコクがあり、このタイプで特に有名なのは、チーズの王様と呼ばれる「ブリー・ド・モー」が特に有名です。
食べる1時間くらい前に室温になじませ、とっろとさせると味・香りとも格別なものとなります。贅沢に中だけ食べても良いのですが、表皮をオーブンで焼いたり少し加熱するとまた違った味わいが楽しめます。

3.青カビタイプ (Les Pates persillees)
【ロックフォール、スティルトン、ゴルゴンゾーラ、フルムダンベールなど】
チーズの内部から表面に掛けて青いカビが付着してパセリのみじん切り模様をしているのがこの「ブルーチーズ」といわれるタイプです。
独特な香りがあるので敬遠され気味ですが、やさしい味からピリリと刺激的な味のものまで、幅広い種類があります。また、全体的に塩分含量が他のチーズと比べ高めなので、ワインのつまみや料理への応用も多いのが特徴です。世界三大ブルーチーズと呼ばれる、「ロックフォール」「スティルトン」「ゴルゴンゾーラ」は要チェックです。
また、近年は表面に白カビ中は青カビというチーズも出始め、マイルドさが強調されたものが多く出るようになりました。
サラダに和えたり、パスタに入れたり、濃い目の赤ワインや極甘口のものにあわせたりと使い方はいろいろです。

4.シェーブルタイプ (Les Pates molles a croute nature chevre)
【サントモール、プーリニィ サン ピエール】
山羊の乳から作られたものすべてをさします。フレッシュなものからハードタイプのものまで多くの種類があります。
特によく目に付くのは周りを灰でまぶしてあるタイプです。味に特有のクセのある風味を持ち、若い頃にはさわやかな酸味があり、熟成が進むにつれて深いコクが出てきます。
乾燥熟成したものが多く、パサパサした食感に好き嫌いが分かれるのですが、熟成したもののコク味は他を圧倒するといいます。

5.ウォッシュタイプ(Les Pates molles a croute lavee)
【ピエダングロア、エポワス、モンドール】
表面から始まった熟成過程で、その土地のワインやブランデーや塩水で表面を何度も洗うため「ウォッシュ」タイプと呼ばれます。このため、その産地独特の風味がし、個性的なチーズが多いです。
オレンジ色の外皮からは独特で強烈な匂いがします。かなりきつめの香りです。しかし外側の皮を外すと匂いほど強いクセはなく、しっとりと深い味わいとコクを持っており、中のトロッとした熟成感には魅了されます。

6.セミハード(Les Pates Pressees non Cuites)
【ゴーダ、トム、ミモレットなど】
チーズを思い浮かべると真っ先に創造させるのがこのタイプであり、日本の生産量もこのタイプのチーズが一番多く作られています。製造工程で、ソフトタイプのものに比べてプレスを強めにかけているため、固形のしっかりとした組織となり、その分だけ熟成もゆっくりと進みます。このため日持ちもして、取り扱いやすいチーズであり加工原料(プロセスチーズ)にもなります。ピザ、サンドイッチ、ハンバーグ、グラタンとさまざまな料理に利用できます。

7.ハード(Les Pates Pressees Cuites)
【チェダー、エダム、コンテ、パルミジャーノ・レッジャーノ、エメンタル、など】
チーズの中では一番硬いのが、この「ハード」タイプです。古くは兵士の携帯食料として利用され、長期保存が可能です。また熟成期間が長いことからアミノ酸量も多く調味料として利用される場合もあります。
製造工程では、乳酸菌を殺してしまわない程度に加熱しながら、セミハードタイプよりも強くプレスをかけ、硬い組織を作っています。
粉や小さくカットしてグラタン、フォンデュ、パスタ、ピザなどに用います。

8.プロセス(Les Pates fondues)
【ボンジュラ、6P、スライス、ベビーなど】
加工したチーズのことでこれまで紹介したナチュラルチーズの1〜2種類を粉砕して混ぜ、再び形成したものです。20世紀初頭スイス及びアメリカでこの製法が始まり、その後は兵士の中で広まっていったようです。
粉砕後過熱して整形するので、保存期間も長く同一品質したものを消費者に提供するようになり、大きなシェアを有しています。

さて本日のおにぎりさんですか、冒頭で思い切りブーたれましたが
ドライカレーがばらけないようにチーズで包むと言うのは
視覚的にも上手いアイディアです。
公平に見ておにぎりの評価は星みっつ。☆☆☆★★
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