ReasonソングをRecordで開く時のTIPS

2009年7月30日 木曜日 | 短縮URL | カテゴリー: Record

Reasonで途中まで作成していたソングデータをRecordで開いて曲を完成させる場合の、ちょっとした工夫をご紹介します。

ReasonとRecordを同じコンピュータへインストールしてあれば、Reasonで作成したソングをそのままRecordで開くことができます。が、Recordで引き続きレコーディングをしてトラックを足したり、ミックスをしたりする場合には、Mastering Suiteの位置に気を付ける必要があります。

実際に、RecordでReasonソングを開いてみましょう。次のようになります。



ステレオアウトの曲の場合、Recordで「Mixer」というミックスチャンネルが作成されて、そこへ最終アウトが接続されます。Reasonの時の最終出力がRecordのコンソールに立ち上がると考えれば分かりやすいかと思います。

この時、Recordのコンソールは「まっさら」状態になっています。
Reasonで「Mastering Suite」を使っていると、信号の流れが次のようになります。

 Reasonデバイス → Mastering Suite → Recordのコンソールのチャンネル → Busコンプ

Mastering Suiteには「最終段でPeakを0dBで止める」リミッターとしての役割がありますので、できれば最後に持っていきたいところです。
そこで、Mastering Suiteの設定状態をいったん保存し、それをRecordのコンソールのマスター・セクションでインサートします。



ここですね。先ほど保存した状態を呼び出し、元のMastering Suiteは削除してしまいましょう。



これでOK、かと思いきや、実は1つだけ落とし穴があります。
この時点で、信号の流れは次のようになっています。

 Reasonデバイス → Recordのコンソールのチャンネル → Mastering Suite → Busコンプ

実は、コンソールのBusコンプレッサーがMastering Suiteより後ろにいます。
この設定を変更するスイッチがこちら。



「INSERT PRE COMPRESSOR」(コンプレッサーより前にインサート)という機能です。これをオフにします。
これで、Mastering SuiteがBusコンプレッサーより後ろになりました。

 Reasonデバイス → Recordのコンソールのチャンネル → Busコンプ → Mastering Suite

このINSERT PRE COMPRESSORがオンになっていると、Busコンプレッサーを有効にした時にMastering Suiteより後ろで働いてしまうため、設定によってはPeakが0を超えてクリップしてしまうことがあります。

なお、この「Busコンプ → Mastering Suite」のコンボは、面白いほど簡単に音圧を上げられます。くれぐれも潰し過ぎに注意しましょう。