中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大相撲】

特別委の調査、振り出しに 疑惑力士大幅増?で、夏場所も危機

2011年3月5日 紙面から

 大相撲の八百長問題を調査している特別調査委員会は4日、東京・両国国技館で委員会を開き、伊藤滋座長は「“グレー”はいっぱいいる。うん十人。10名から50名」と当初の14人以外に疑惑力士が大量に出てきたことを明らかにした。山本浩委員はグレーとする対象者が「さらに増えるかもしれないし、シロの人がいるかもしれないし」と微妙な言い回しに終始した。

 八百長を認めたら処分を軽減するという“ニンジン作戦”も失敗。認める者は1人もおらず、それどころかグレー対象者が増えてきている。携帯電話を「便所に落っこった携帯電話も出してくれと言った。1カ月以上かかります。臭いけど」と頼みの綱にしているが、その結果がどうなるかも分からない。今後、どう調査を進めていくのか。「もう1回供述を聴こうかということになった。」と伊藤座長は再度の聴取開始を示唆。事態は振り出しに戻った感じだ。

 また、携帯電話の解析が進まなかった場合に供述だけで“クロ”と認定する可能性があるか? と問われると、伊藤座長は「(意見が)振れている」と話しながらも、14人以外に数十人いるグレーの対象者については、関与を認めた力士らから宣誓書をとった証言についてはメールなどの物証と同等に扱い、それだけでクロ認定することもあり得ることを示唆した。調査委員会の日程も既に11日、18日に入っている。今月中旬までの決着もお流れとなり、夏場所開催も危うくなってきた。

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ