14日、中国の市場で売られているコメの約10%が、有害な重金属であるカドミウムに汚染されていることが分かった。写真は湖南省産のコメ。

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市場で売られているコメの10%から基準値を超えるカドミウム―中国
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2011年2月14日、中国の市場で売られているコメの約10%が、有害な重金属であるカドミウムに汚染されていることが分かった。財新網が伝えた。

南京農業大学の潘根興(パン・ゲンシン)教授率いる調査チームが2007年に全国の6地域(華東、東北、華中、西南、華南、華北)の主要都市・県で売られている91種類のコメの安全検査を実施したところ、10%前後から基準値を超えるカドミウムが検出された。調査結果は専門誌「安全と環境」に発表されたが、反響はほとんどなかったという。この5年前の2002年に中国農業部が全国で実施した検査でも、28.4%から基準値を超える鉛、10.3%からカドミウムが検出されていた。中国のコメの生産量は年間約2億トン、うちカドミウムに汚染されたコメは2000万トンに上る計算になる。

潘教授のチームによると、特に重金属汚染が深刻なのは湖南省と江西省。2008年4月に江西、湖南、広東省などの自由市場で抜き取り検査をしたところ、60%以上から基準値を超えるカドミウムが検出された。これらの地域はカドミウムを吸収しやすい酸性土壌であることも大きな原因だという。潘教授は「これほど汚染が深刻では、短期間で改善するのは難しい」との見方を示している。(翻訳・編集/NN)
2011-02-15 18:28:14 配信

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