2011年3月5日13時8分
民主党大阪府連(代表=樽床伸二衆院議員)は5日、統一地方選に向けて全所属議員を集めた会議を開き、原口一博前総務相が立ち上げた政治団体「日本維新の会」と各議員が連携することを認める方針を決めた。府連は橋下徹知事が率いる地域政党「大阪維新の会」が掲げる大阪都構想に反対しており、統一選で二つの「維新」がぶつかる可能性が出てきた。
樽床代表は、「日本維新の会は全国で政府の地域主権戦略大綱を推進する人が集まった組織」という原口氏の見解を説明。所属議員が統一選で原口氏と並んだポスターや日本維新の会の主張を用いることを認める、とした。
原口氏は総務相時代に橋下氏を首相直轄の「地域主権戦略会議」のメンバーに起用するなど親交が深い。一方で同府連が支持する平松邦夫・大阪市長についても「行政手法を高く評価している」としている。(宮崎勇作)
大阪府の橋下知事と名古屋市の河村市長は、選挙で議会の多数派を塗り替えることによって公約実現をめざす。「ケンカ民主主義」は新たな本流になるのか。