地下でガス爆発…下水管伝わり30m離れた飲食店に火柱=広東

  広東省恵州市内の工事現場で1日午前9時ごろ、ブルドーザーで石や土を積み上げる作業をしていたところ、地中から爆発音が聞こえ、周辺にガスの臭いが漂いはじめた。その直後に、約30メートル離れた飲食店や食肉加工場などの排水口から炎が噴き出し、従業員ひとりが腕にやけどをした。新浪網が報じた。

  飲食店の従業員によると、床にある排水口から突然に炎が噴き出し全身が覆われた。驚いて、厨房の外に駆け出したという。従業員は髪の毛が燃えるなどしたが頭部は負傷しておらず、腕にやけどを負った。隣の食肉加工場でも排水口から炎が噴き出した。

  工事現場では、石や土を数十トン、積み重ねていた。重さが加わったことでガス管が破損し、漏れたガスが下水管内に充満。何らかの原因で爆発し、炎が下水管を伝わり、近くの飲食店の排水口などから噴出したとみられている。爆発発生後に工事現場でガス臭を感じたのは、爆発発生で土中にたまっていたガスが急に押し上げられたと考えられる。

  施工業者は「複雑で難しい工事であることが、意外な事故につながった」と表明した上で、負傷した飲食店従業員の治療費など、損害を賠償する考えを示した。

  付近の住民によると、同工事により、3日前にも水道管が爆裂する事故が発生したばかりだった。(編集担当:如月隼人)

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