AV化改造が遅れるアクシデントに見舞われた事を
包み隠さず報告いたしました前回の続きです。
元々、テレビのアンテナ入力端子に接続するのが
スタンダードな紅白ファミコンをAV化して
ビデオ入力端子(ピンジャック)につなげちゃおうってのが
今回の改造の目的なのであります。
これにより、煩わしいRF接続とオサラバできるんですよ。
ただ、管理人には改造に必要な部品の選定とか回路図を描くとか
電子工作の設計に必要な知識が思いっきり欠けているため
改造に必要な情報は他のサイト様からいただきました。
AV化改造の情報が何種類かあったので
今回のファミコンの改造では、2種類の改造方法を選択。
それともう一つ、電源LEDを追加する改造も行いました。
本当は3種類のAV化改造を実行するつもりだったけど
地元では2台分しか部品を調達できず、う〜ん、残念。
田舎はこれだからなぁ
種類が少ない、在庫が少ない、価格が割高・・・と3拍子揃ってる。
気を取り直して、改造工事に取り掛かるのでありました。
まず、ファミコンのAV化改造を行う前に
本体の基板が「 前期型 」、「 後期型 」のどちらなのか確認しておこう。
写真左が前期型。(古い方)
メイン基板と小さい基板の2つに分かれているのが特徴。
小さい基盤は電源部とRF出力に関連した部品がのってます。
写真右が後期型。(新しい方)
基板が一つにつながっているのが特徴。
電源とRF部は薄い鉄板でシールドされ、基板が少し長くなってます。
おそらく、FFマーク付きのファミコンは高い確率でコレでしょう。
自分のファミコンが
新旧どちらの基板なのかが分かったら改造方法を選んでみよう。
ここでは、新旧の基板を両方ともやっつけちゃいますぞ。
それでは、後期型のファミコンから先にAV化します。
その理由は、部品点数が少なくて簡単そうだから。
こちらのサイトの、新しい基板用 を参照しました。
VIDEO用に
電解コンデンサ 220μF ×1
抵抗 75Ω ×1
AUDIO用に
電解コンデンサ 47μF ×1
それと
RCAピンジャック ×2 と
ビニールコードを少々。
半田ごて、ヤニ入り半田、ニッパー、ラジオペンチ
カッターナイフ等、必要な工具も準備しておこう。
参考にさせていただいたサイトでは
基板に直接 部品を半田付けした空中配線と
出力端子にステレオミニジャックが使われていますが
こちらはユニバーサル基板と
RCAピンジャックを使用することにしました。
部品が少なくシンプルなので
ユニバーサル基板を使う必要はないと思いますが
出来心で買ったから使わないともったいないので・・・。
ユニバーサル基板に抵抗と電解コンデンサを乗っけて半田付け。
ビニールコードは、映像用と音声用
そしてグランド用の3種類を半田付け。
出来上がりがこちら。
この基板をファミコン本体の隙間へ押し込み様子を見ます。
コレで大丈夫と判断したら
ファミコン本体の基板にビニールコードを半田付け・・・。
おっと、その前に
RCAピンジャックの取り付け穴をあけよう。
このファミコン本体では後方にある
コントローラーケーブルが出ている所の上に穴をあけました。
当初、3ミリのドリルを付けたピンバイスで穴をあけてから
シャーシリーマーで穴を広げる作戦でしたが
穴が広がりきらないうちにシャーシリーマーの先端が
ファミコン本体内部につっかえて、あえなく撃沈。
5ミリのドリルを手回しで、少しずつ穴が広がるようにしてあけました。
いや〜、思うようにはいかないもんだなぁ。
穴あけが終わったら配線です。
ビニールコードは極力短めにとのこと。
おそらく長くするとノイズを拾うとか、信号が減衰するとか・・・
そんな理由があるのではないかと勝手に想像しております。
はい、なんとか組み込み完了。
カセットのイジェクト機構が、けっこうジャマでした。
これにて、後期型基板用AV化改造は終了です。
とりあえず、改造ファミコン(モノラル)と命名しておきます。
続きまして、前期型基板のAV化です。
前期型は後期型よりも部品点数を増やさないといけないようです。
この前期型基板の改造も
部品の組み合わせにいくつかの方法がありまして
その中から、こちらのサイトの改造法を選んでみました。
サウンドを擬似ステレオで出力できるのが魅力です。
トランジスタ 2SC945(2SC1815でもOK) ×3
電解コンデンサ 16V10μF ×2
抵抗 180Ω ×3
抵抗 2.2K ×2
抵抗 15K ×1
抵抗 27K ×1
抵抗 100K ×1
RCAピンジャック ×3
ユニバーサル基板 ×1
ビニールコード 適量
これは本気だしてかからないと完成しそうにありません。
公開されている配線図や写真を参考にして
各部品の配置を一つ一つ確認していくしかないですね。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
そして、かなりの時間を必要としましたが、なんとか出来上がり。
なお、コードは使わなくなったAVケーブルを切って利用してます。
次に、RCAピンジャックの取り付け位置に穴あけ作業開始。
穴の間隔は15ミリにしてあります。
このファミコン本体では、側面に取り付けました。
今度は、部品とコードを半田付けしたユニバーサル基板を
ファミコン本体の隙間に押し込んで様子見。
「 よし、行ける 」と思ったら
コードを適度の長さに切ってファミコンの基板に半田付け開始。
間隔が狭いので、間違って隣も一緒にくっつけないよう
細心の注意をはらって行います。
コードが太かったので、重ならないようにテープで止めてみました。
コードがクロスしてると、その分厚くなって入りきらんがな〜
と言う状態に陥りますので。
また、ここでもイジェクト機構を避けるように配線しております。
完成品がこれ。
睡眠時間を削ってまで、苦労しながら作ったモノは愛着がわきますなぁ。
とりあえず、改造ファミコン(擬似ステレオ)と命名しておきます。
電源LEDの追加については
こちらのサイトを参考にしました。
LEDだけでなくAV化についても記述されていて内容も充実。
十分すぎるほど参考になります。
これにて、2台のファミコンのAV化改造ができました。
もう一台は、電源LEDを付けただけの小改造で済ませて終了です。
写真左は、少し黄ばんだノーマルのファミコン。
写真右が、上半身を白く塗装してLED(発光ダイオード)を付けたファミコン。
電源スイッチを入れると光るLED。
これだけでも、けっこう良くなった気がしませんか?
いくつかのサイトを見て回りましたが
皆さんイロイロと工夫されてましたね〜。
今回の改造では、その人たちの行った方法を実践しただけでしたが
それでも かなり勉強になりましたよ。
最後に・・・
改造ファミコンと他のファミコンとの
画像や音声の比較を行いました。
興味のある方は、こちらの別館 でお楽しみください。
※ 追記
日頃からポカが多い管理人の我流解釈による
ファミコンのステレオAV化改造参考資料。
参考にさせていただいた元サイト様に感謝いたします。
そんな訳で、我流解釈ゆえに
間違っている箇所がないとは言い切れません。
・・・・・その点はご注意ください。
数字は抵抗の値
赤=VIDEO
緑=AUDIO L
青=AUDIO R
ただし、VCCとGNDの文字色は関係ないです。
自分用に書いたものなので、かなり見づらいと思いますが・・・。
△はトランジスタ。
O=OUT、I=IN、緑コン、青C=電解コンデンサ
トランジスタ、抵抗、電解コンデンサの配置が分かれば幸いであります。
前期と後期によって改造方法が異なるとは勉強になりました。
それにしても迷彩色のファミコン、完成した後に見るとより一層かっこいいですね。
大雑把に塗装した割には、けっこう様になってるように見える迷彩ファミコンも
細かなミスを修正しようとしてドツボにはまり、傷口を広げてしまった箇所があるのは、ここだけの秘密です。(笑)
“俺もやるかっ”
と、思い至ったのはよかったんですが旧FCがどこに行ったのか不明で、現在実家を捜索中です(泣)
“捨てた覚えはない(BY 母)”
とのことなのでどこかにはあるんでしょうが、、、、
ちょっとした宝探しの気分を楽しめて何よりです。
ネットで改造方法がいくつも紹介されてるので、自分でお好みのをチョイスすればいいと思います。
私のファミコンは前期型でリンク先にありましたサイトでの改造をしたいと思っているのですが、なにせ初心者のため、回路図がよくわかりません。リンク先にサイト下にある解説では「映像はvideoとgndにつなぐ」と書いてあるのに、回路図ではvccにもつながっています。これはvccにもつないだほうがよろしいのでしょうか。3つ回路図で出ていますが、全部つなぐのでしょうか。回答、宜しくお願いします。
長文申し訳ございませんでした。
電源のVCCと
VIDEO、AUDIOが
それぞれのトランジスタに合流してから出力されているようです。
(AUDIOのRチャンネルは少し違ってますけど)
参考にさせていただいたサイト様の基板の写真をよく見て
部品のつながりを一つ一つ確認しながらノートに書き写し情報を整理していくと理解しやすいですよ。
それとですね、参考サイト様の写真にメモ書きした画像を記事の最後に貼っておきます。
何かの足しになるかも?
追記・・・改造、うまくいきました。(^o^)