「この一行目がスゴい」がスゴい(2011/1/18~21分)
小説(ライトノベル可)、エッセー、戯曲、歌詞など、ともかくいろんな作品から「この一行目がスゴい」ことをつぶやいてみようという "konoiti" タグに投下されたものを集めてみました(なおタグを提案されたのは kinoakito さんです)
どのような「一行目」があるのかを見るだけのまとめのつもりなので、公式・非公式RTについては省略させていただきました。
脱落や削除依頼等ありましたらコメントでよろしくお願いします。
まとめられたつぶやき
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我輩は猫である #konoiti
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「キャリーはうんこを食った」#konoiti
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《サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だが、それでも俺がいつまでサンタなどという想像上の赤服じーさんを信じていたかと言うとこれは確信を持って言えるが最初から信じてなどいなかった。》 #konoiti
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私が紹介した「この一行目がスゴい!」は『涼宮ハルヒの憂鬱』(谷川流、角川スニーカー文庫)です。あの流麗な長文は、ちょっと真似できません。 #konoiti
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《――この街は嫌いだ。》 『CLANNAD』第一話より。 #konoiti 物語の導入として「えっ?」と思わせる魅力がこのセリフにはありました。
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辻斬りのように男遊びをしたいな、と思った。(桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』)#konoiti
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『えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終おさえつけていた』梶井基次郎「檸檬」 #konoiti 魂と誤読する人が多かった。私もこの一行目でホラー小説かと
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<さびしさは鳴る。> #konoiti 蹴りたい背中。最初の一段落目は天才的ですよね。
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《朝、目が覚めると泣いていた。》 『世界の中心で、愛をさけぶ』(片山恭一、小学館) あまりにも有名なのですが、私はこの1行目で引き込まれました。 #konoiti
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《十億年が過ぎて、わたしは東横線に乗り込んだ。》アビシニアン(作・古川日出男) 古川日出男はお薦めの作家です。その中でもアビシニアンはお気に入り。文学的な純愛。#konoiti
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「お前、生まれてこなきゃよかったな」 #konoiti
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王道すぎるのはやっぱり「吾輩は猫である」「メロスは激怒した」とかかな。 #konoiti
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よほど遠い過去のこと、秋から冬にかけての短い期間を、私は、変な家庭の一員としてすごした。そしてその間に私はひとつの恋をしたようである。 #konoiti
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もう一つだけ。[ a long silence ]というト書きから始まる戯曲があります。4.48サイコシス(4.48 Phychosis)というイギリスのサラ・ケインという劇作家の遺作です。散文的な戯曲をさらに際立たせています。大好きです。#konoiti
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#konoiti 重力ピエロ「春が二階から落ちてきた」伊坂ファンなら鉄板かな^^
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《上野の浮浪者一掃 けさ取り締り 百八十人逮捕》#konoiti 『箱男』安部公房
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「死んだほうがいい」 【マルドゥック・スクランブル1 圧縮】 #konoiti
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ぼくらはハリウッドでタイムマシンを燃やした。――パトリック・オリアリー『時間旅行者は緑の海に漂う』 #konoiti
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すぱっと思い出せる範囲内だとクッツェー『恥辱』 #konoiti
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ものうさと甘さとがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。(サガン) #konoiti
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きょう、ママンが死んだ。(カミュ) #konoiti
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~心の暗闇だか何だか知らないが、心に光度(カンデラ)や照度(ルクス)があるか。明るいくらいで善し悪しが決まるのは、電灯くらいだ 『狂骨の夢』京極夏彦 #konoiti
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ミステリ作家を海外で一人あげるとなったら、わたしはためらわない。 /北村薫 ニッポン硬貨の謎 #konoiti
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太宰治の人間失格で端書を少しも覚えてなく、この一行目がすごいタグで「恥の多い生涯を送ってきました」を取り上げるところだった。私の中の人間失格の一行目がなぜか「恥の多い障生涯を送って来ました。」だったからw まぁ、自戒を込めてハッシュタグをつけよう← #konoiti
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作者さんは分からないけど、野火という作品。「ばかやろう!!」から始まりますwwwこれ教科書に載ってたんだぜ^q^ #konoiti
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漢文訓読体だと陸羯南『近時政論考』の緒論の格調高さは最強。 #konoiti
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「初茸、松茸、椎茸、木くらげ、白茸、雁茸、ぬめり茸、霜降り茸、獅子茸、鼠茸、皮剥ぎ茸、米松露、麦松露なぞいうきのこ連中がある夜集まって、談話会を始めました」 きのこ会議/夢野久作 #konoiti
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「彼は火種。世界は彼の為に用意された薪。世界は彼に依って燃やされる為に在る」(『悟浄歎異』中島敦)#konoiti
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「何もできないが故に神なのだ」(『海の仙人』絲山秋子)#konoiti
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かなわぬ時の観音頼み、いつものように助けを求めて、孫悟空は南海の普陀落伽山にやってきた。(筒井康隆『魚籃観音記』) #konoiti
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ニーチェの永劫回帰という考え方はニーチェ以外の哲学者を困惑させた。永劫回帰の世界では我々の一つ一つの動きに耐え難い責任の重さがある。私はトマーシュのことをもう何年も考えているが、重さと軽さという考え方に光を当てて初めて、彼のことをはっきりと知ることができた。 #konoiti
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七歳。母の死をもって私の記憶は突如として、しかも鮮かにはじまる」幸田文『はは』(みそっかす、岩波文庫所収) #konoiti
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晩年の母は思い出すことが苦しい」森茉莉『晩年の母』(父の帽子、講談社文芸文庫所収) #konoiti
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「恋をしたら、その恋について考えるのに、月並みな意味で幸福か不幸か、罪悪か美徳かなどということよりも、もっと高い、もっと大事なことから出発するべきだ、そうでなければ全く考えない方がいい、ということをわたしはさとったのです」(『恋について』チェーホフ)#konoiti
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十月早稲田に移る。」夏目漱石『文鳥』 #konoiti
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QT かつて、私は子供で、子供というものがおそらくみんなそうであるように、絶望していた。 - 江國香織 『ウエハースの椅子』冒頭の一文 #konoiti
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寂しさは鳴る。(蹴りたい背中) 本文は印象薄いけど、冒頭の一文だけが忘れ難い。#konoiti
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「子供は誰でも、ひとりをのぞいて大きくなります」(『ピーターパンとウエンディ』J・M・バリ作/石井桃子訳)#konoiti
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「片腕を一晩お貸ししてもいいわ。」と娘は言った。(川端康成『片腕』) #konoiti
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「雪が降っていた。」風の海 迷宮の岸/小野不由美 #konoiti
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「やまとうたは 人のこゝころをたねとして よろづのことのはとぞなれりける」古今和歌集仮名序/紀貫之 #konoiti
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「もはやお忘れであろう」麻雀放浪記 青春編 (阿佐田哲也)#konoiti
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あなたは、袋小路に住んでいる。つきあたりは別の番地の裏の塀で、猫だけが何の苦もなく往来している。(絲山秋子「袋小路の男」) #konoiti
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イビサ。その固有名詞がいつわたしの中に入り込んでしまったのか思い出せない、酸化した酒の匂いのする新宿の裏路地で腹にナイフを受けほとんど致死量の血を流し助けを呼ぶ髪を金色に染めた少年が最後の最後にわたしに呟いた台詞の中にその固有名詞があったわけではない。/『イビサ』#konoiti
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#konoiti見てたら「愛は祈りだ。僕は祈る」(好き好き大好き超愛してる)が何度も出てきて舞城はやっぱ人気だな〜(特にネット住人に)って思ったんだけど、そのわりに奈津川家血族の同人誌とか見たことないな。つか、妄想の余地あんまないな。
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@kinoakito 「山椒魚は悲しんだ。」(井伏鱒二) #konoiti ☆高校の国語の教科書に載ってたから、比較的有名。しかし、人間ではない、しかも山椒魚のような生き物を主人公としており、いきなり「悲しんだ」と擬人法でくるのは、一読して続きが読みたくなるインパクトがある。
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この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。/池澤夏樹『スティル・ライフ』 #konoiti
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それで、ついに、天気はまったく上々となった。/マンスフィールド『園遊会』 #konoiti
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「こいさん、頼むわ。―――」/谷崎潤一郎『細雪』 #konoiti
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長い歳月が過ぎて銃殺隊の前に立つはめになったとき、おそらくアウレリャーノ・ブエンディーア大佐は、父親に連れられて初めて氷を見にいった、遠い昔のあの午後を思い出したにちがいない。/ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』 #konoiti
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せん子は何度も、悪い「母親」に殺されようとし、山に捨てられる。/津島佑子『捨て子の話』 #konoiti
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「ねえ聞いてるの? 自分のことを僕って呼ぶ人間がギャンブラーになんかなれるわけないって、あたしは言ったのよ」(佐藤正午『きみは誤解している』) #konoiti
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ユク河ノナカレハタエスシテシカモヽトノ水ニアラス/『方丈記』鴨長明 #konoiti
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スクリーンの上に映像が動けば、それはもうすべて映画だ。/『ジャン・ルノワール自伝』ジャン・ルノワール #konoiti
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春が二階から落ちてきた。(伊坂幸太郎【重力ピエロ】) #konoiti
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あの坂をのぼれば、海が見える。 #konoiti
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永いあいだ、私は自分が生まれたときの光景を見たことがあると言い張っていた。(三島由紀夫『仮面の告白』) #konoiti
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「卑怯!卑怯ッ!卑怯者ッ!」(林不忘【魔像】) #konoiti
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もう三日も飲んでいないのであって、実になんというかやれんよ。/町田康『くっすん大黒』#konoiti
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ふっつーにメジャーだけど、「メロスは激怒した」は有名だよねぇ(ぉ #konoiti
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私は十八の歳まで、涙を売って暮らしを立てていました。(小川洋子『涙売り』) #konoiti
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「ウンコをファナモに代えて以来、タクヤはますますオシャレになった。」(前田司郎『ウンコに代わる次世代排泄物ファナモ』) #konoiti
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いま、こうしてわたしの生活が西瓜糖の世界で過ぎてゆくように、かつても人々は西瓜糖の世界でいろいろなことをしたのだった。/リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』 #konoiti あなたにそのことを話してあげよう。わたしはここにいて、あなたは遠くにいるのだから。
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ものうさと甘さがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。/サガン『悲しみよ こんにちは』 #konoiti
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そこはまるで墓場にするために生まれたような土地だった。/入江君人『神さまのいない日曜日』 荒廃した世界での優しい話の冒頭。 #konoiti
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シャーロック・ホームズは彼女のことをいつでも「あの女」とだけいう。/新潮文庫、シャーロック・ホームズの冒険、【ボヘミアの醜聞】より。コナン・ドイル。訳、延原謙。 #konoiti
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どこまでも抜けるような青空の下――銃声は、高らかに高らかに。/成田良悟著、電撃文庫、【バウワウ!Two Dog Night】より。ほんとはその前に時と場所を示す一文があるにはあるんだけど #konoiti
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スプーンは私をかわいがるのがとてもうまい。ただし、それは私の体を、であって、心では決して、ない。(山田詠美『ベッドタイムアイズ』) #konoiti
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"かつては、もし俺の記憶が確かならば、俺の生活は宴であった"/『地獄の季節』ランボー(小林秀雄訳)) #konoiti
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"石炭をば早や積み果てつ。"/『舞姫』森鴎外 #konoiti
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ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た。/デュ・モーリア『レベッカ』 #konoiti
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四月七日 火曜日(四時)今さっき……ポール・ヴァレリーのアパルトマンの管理人室から戻ってきたところ。/『エレーヌ・ベールの日記』 #konoiti 小説でなくてもいいんだもんね´`
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ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た。/デュ・モーリア『レベッカ』 #konoiti
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"スティーヴンが戦争から戻ってきたとき、唇をなくしていた。すごいショックだわ、と妻のメアリーはいった。"/『溝への忘れ物』エイミー・ベンダー(菅啓次郎) #konoiti
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ロリータ、わが命の光、わが下肢の炎。私の罪にして私の魂。ロ…リ…タ。舌先が上顎の内側を三歩降りて、三つめでトンと歯に軽く。ロ。リ。タ。 #konoiti
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"15の夏、私は髪を剃り落とした。目に映るもの全てが怖かった私は崩れそうな自分に気合いを入れた。"/『cockoの短期集中連載コラム むきだしの体-(髪)』cocko(cocco) #konoiti
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"満九十歳の誕生日に、うら若い処女を狂ったように愛して、自分の誕生祝いにしようと考えた"/『わが悲しき娼婦たちの思い出』ガブリエル・ガルシア・マルケス #konoiti
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"ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。舌の先が口蓋を三歩下がって、三歩めにそっと歯を叩く。ロ。リー。タ。"/『ロリータ』ウラジーミル・ナボコフ #konoiti
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国境の長いトンネルをついにぬけられなかった。/森博嗣 『工学部・水柿助教授の解脱』 #konoiti
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逡巡である。春情ではない。/ 森博嗣『工学部・水柿助教授の逡巡』 #konoiti
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今は夏。彼女はそれを思い出す。 「森博嗣/すべてがFになる」 #konoiti
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「砂。」-森博嗣『迷宮百年の睡魔』 #konoiti
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美しい夕日に向かって、僕は飛んでいる。 ナ・バ・テア/森博嗣 #konoiti
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おれをイシュメールと呼んでくれ。/ハーマン・メルヴィル『白鯨』#konoiti
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はじめまして。パンツです。「私のパンツがこんなにウザイわけがない」三十路乃生子 #konoiti タイトル判明再掲。オンノベはこれきりだ!
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宇宙のひと隅、共に地球の植民星であるモケケとバラリバラは、露骨なモケケの侵略主義のため、今や一触即発の危機にあった。(筒井康隆『モケケ・バラリバラ戦記』) #konoiti
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〈さるところに久しく売家の札(斜に)張りたる待合。〉永井荷風「四畳半襖の下張」 #konoiti
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この街はいつだって光が降り注いでいる。/「冷静と情熱のあいだ」辻仁成 #konoiti
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まずコンパスが登場する。彼は気が狂っていた。筒井康隆【虚航船団】 #konoiti
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〈キーンという音が大空をよぎる。〉トマス・ピンチョン「重力の虹」 #konoiti
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向うの小沢に蛇が立って、八幡長者の、おと娘、よくも立ったり、巧んだり。…泉鏡花【草迷宮】 #konoiti
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今、私の上には一人の男と二人の女がいる。 #konoiti 自著 最後の一粒
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恥の多い生涯を送ってきました(太宰治『人間失格』) #konoiti…とりあえず、これは忘れられない
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九歳で、夏だった。(乙一『夏と花火と私の死体』) #konoiti 一瞬で自分も九歳で夏だった頃に飛ばされる
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はらわたリアリズムにぜひとも加わってほしいと誘われた。もちろん応じた。加入の儀式はなし。なくてよかった。(ボラーニョ『野生の探偵たち』) #konoiti 手前味噌です。でも魅力的な書き出しだと思う。
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「まづ水。その性のよしあしはてきめんに仕事にひびく。」石川淳/至福千年 #konoiti カッコよすぎるこの出だし。
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「ヌーンシティへ行こうと思う旅行者は、今のところ何とか自分で方法を講ずるよりほかに手がない。」カポーティ/遠い声 遠い部屋 #konoiti
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〈夜明けまえの暗闇に眼ざめながら、熱い「期待」の感覚をもとめて、辛い夢の気分の残っている意識を手さぐりする。〉(大江健三郎『万延元年のフットボール』) #konoiti
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〈「こいさん、頼むわ。——」〉(谷崎潤一郎『細雪』) #konoiti
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「愛は祈りだ。(舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる。』) #konoiti
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楢雄は生れつき頭が悪く、近眼で、何をさせても鈍臭い子供だつたが、ただ一つ蠅を獲るのが巧くて、心の寂しい時は蠅を獲つた。(織田作之助「六白金星」) #konoiti
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「岡本は谷村夫妻の絵の先生であった。元々素行のおさまらぬ人ではあったが、年と共に放埓はつのる一方で、五十をすぎて狂態であった。」 安吾/女体 #konoiti さすが安吾、前戯なしですw
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〈はて、何をいうつもりだったかな?ああ、そうだ。わかった。〉 エーリヒ・ケストナー『点子ちゃんとアントン』 #konoiti
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独身の男性で財産にもめぐまれているというのであれば、どうしても妻がなければならぬ、というのは、世のすべてがみとめる真理である。 (「高慢と偏見」/ジェイン・オースティン) #konoiti
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長崎へ行こうと思う。(内田百閒「第三阿房列車」)#konoiti
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春が二階から落ちてきた。(伊坂幸太郎『重力ピエロ』) #konoiti
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参加してみるか。 まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。(司馬遼太郎/坂の上の雲より) #konoiti
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旧式の電車はゴトンと一つ後方に揺り戻して止まった。(横山秀夫/クライマーズ・ハイ) #konoiti
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「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」 (風の歌を聴け/村上春樹) #konoiti
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2011-01-22 01:25:54
2011-01-23 19:27:02
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