ライトノベルの一行目
「「この一行目がスゴい」がスゴい(2011/1/18~21分)」
http://togetter.com/li/91594
ツイッターでこれに関して呟いている方がいらっしゃったので、気になって自分の読んでいるラノベをチェックしてみようと思い立ちました。全部ではないですが、25作品持ってきて、逐一チェックしてみました。ある意味蔵書紹介的な面も?
以下、いくつかのタイプに分類してみました。
○状況説明タイプ
1.ひどい揺れでした。/田中ロミオ『人類は衰退しました』
2.学校から帰宅すると、妹がリビングで電話をしているところだった。/伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
3.左隣には、髪の長い先輩が座っていた。/蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』
4.八坂真尋は夜道を駆けていた。/逢空万太『這いよれ!ニャル子さん』
5.雨が降っている。/J・さいろー『絶対女王にゃー様』
6.良い方向か、それとも悪い方向なのか、そのときはさっぱりわからなかった。/静川龍宗『うちのメイドは不定形』
7.くわぁ~ん……あぁんあぁんいやあぁぁぁ~ん……うふぅ~ん……と、今日も妙にお色気たっぷりに間の抜けた鐘の音が背後から聞こえたとき、/竹宮ゆゆこ『ゴールデンタイム』
⇒周りの状況がどうだとか、誰が何してるだとかのタイプが多かったです。不定形のはこれにあたるか微妙ですが、一応ここに突っ込んでおきました。ゴールデンタイムの入りもこのタイプですが、いきなり何だという入りですね(笑)
○一般論タイプ
8.サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だが、/谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』
9.――この世界の誰一人、見たことがないものがある。/竹宮ゆゆこ『とらドラ!』
10.いつか大人になったとき……。/鴨志田一『さくら荘のペットな彼女』
11.九月、多くの日本に住まう高校生は、その時をもって夏休みという非日常から日常へと帰還する。/庵田定夏『ココロコネクト ヒトランダム』
12.世界を守るか、君を守るか。/本田誠『空色パンデミック』
13.「きみさえいれば世界中を敵に回してもかまわない。/比嘉智康『神明解ろーどぐらす』
14.たとえば女の子の水着スタイルにおける人気投票をしたとき、ナンバーワンにふさわしい水着はなんだろう?/さがら総『変態王子と笑わない猫。』
⇒分類名が難しいのですが、一般的にはこうだとか、こういうフレーズがあるけれどうんたらかんたらとか、そういうタイプです。変態王子のは一般的かどうかよくわかりませんが(笑)
○会話タイプ
15.「……ねぇ」/井上堅二『バカとテストと召喚獣』
16.「おい。ネクタイ」/新木伸『GJ部』
17.「お兄さま」/田口一『この中に1人、妹がいる!』
18.「ここ、……は?」/相生生音『撃路崎真咲の密室プレイ』
⇒登場人物のセリフから始まっているものです。ここだけ抜き出してもさっぱりですね(笑)
○キャラ説明タイプ
19.戦場ヶ原ひたぎは、クラスにおいて、いわゆる病弱な女の子という立ち位置を与えられている――/西尾維新『化物語』
20.滝沢僚にとって毎日は、いたって平和なものだった。/わかつきひかる『AKUMAで少女』
21.伏城野アリスと言えば、完璧超人でよく知れ渡っている。/哀川譲『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』
⇒キャラクター紹介から入るタイプです。AKUMAで少女のは状況説明タイプかもしれませんが、とりあえずこちらに。
○おことわりタイプ
22.最初に言っておくが、これは幻覚だ。/平坂読『僕は友達が少ない』
23.最初に断っておきたい。/鈴木大輔『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』
⇒最初に言っておく!的なものです。
○その他
24.青春ポイントの話をしよう。/入間人間『電波女と青春男』
⇒独特の用語の説明から入るタイプというのは他にもありそうな気がしますが、自分の中だとこれぐらいですね。
25.ルール1 神の存在を受け容れろ/葵せきな『生徒会の一存』
⇒何小説だよ、これ。ちなみにプロローグ除けばちゃんと会長のどこかから持ってきた名言から入ります。
以上です。
ラノベ読みの方は自分の好きな作品の一行目を調べてみると面白いと思います。
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