ボラボラ島に到着 | |||||||||||
この飛行機に乗って来たんだよ | |||||||||||
ボラボラ島が見えてきた〜 | |||||||||||
子連れは優先搭乗 ボラボラ島へいく飛行機の出発までにはまだ時間があるはずなのだが、ふと気がつくと、もうゲート前に長い列ができていた。タヒチの国内線はハワイの離島間のフライトと同じで座席の指定がない。つまり早いもの順で好きな席に座れる。みんな気合を入れてこんなに早くから並んでいるのは、きっと空からボラボラの景色を眺めれる(確率の高い)進行方向にむかって左側の座席を確保したいからだ。う〜ん、かんがえてることはみな同じですねー。でも「子連れは優先搭乗できる」ときいていたので、わたしたちは列には並ばなかった。 さて、優先搭乗のアナウンスがあったのでゲート前へ行くと、「なに割り込んでんだよ〜」みたいな視線の集中砲火。ひぇ〜〜!列の前半分はほとんど日本人のカップルさんだ。子連れ優先搭乗に反対しているからか?それとも英語のアナウンスの内容が理解できなかったからか?わたしたちのほかに子連れ家族がいなかったのもまがわるかったですね。でも、さすような視線にもひるまず、しっかり一番でゲートを通過した。ゲートを通過して建物の外に出たら、滑走路の一部をすこし歩いて飛行機まですすむ。 | |||||||||||
ボラボラ空港のターミナルビル | |||||||||||
プロペラ機でGO! ボラボラ島いきの飛行機はプロペラ機だ。機体の一番うしろからステップをのぼって機内に乗り込む。シート配列は2-2、中央ふきんの座席は、つばさについたプロペラが視界をさえぎるのでさけよう。わたしたちは前方左側の席を前後2席ずつ確保した。ちなみにトイレは一番うしろだ。またフライトの途中ちょっとうすいグァバジュースが出た。 離陸するとすぐ左側にモーレア島が見える。さらにしばらくして今度はフアヒネ島、ライアテア島、タハア島とぞくぞく登場。おおーやっぱり左側で正解だ!空から見おろす海の色がメチャクチャきれい!そして機体が高度をおろしはじめたら、さあ、いよいよボラボラ島の優雅なすがたが目に飛び込んできた。ボラボラ島は土星のような「輪」をもつ島だ。中央の火山島と、そのまわりを珊瑚礁の島がぐるっととりかこんでいる。珊瑚礁の島はタヒチの言葉で「モトゥ」といい、それぞれに名前がついているらしい。飛行機は「輪」のちょっと外側を飛びながらどんどん高度をさげていく。そしていったん島を通り越し「あれ?過ぎちゃったよ」と思った瞬間、グーンと180度Uターンして、「輪」の部分にあるボラボラ空港に着陸した。 | |||||||||||
このボートでホテルへむかうんだ | ||||||
ボラボラ空港 ボラボラ空港は1943年に米軍によって作られた、タヒチではもっともふるい空港のひとつだ。 機体が停止し、ドアがあいてタラップをおりる。とたんに強烈なひざしがふりそそぐが、それにめげず顔をあげると、眩いラグーンのむこうにオテマヌ山の勇姿。ああ、夢にまでみたボラボラ島、ついにやってきたんだ!プロペラのしだいにおちる回転数とは対照的に、わたしの感激のボルテージはどんどんあがっていった。 飛行機をおりた乗客たちは、影だけがくっきり浮かび上がる滑走路をあるいて、その先にあるかやぶき屋根の建物に向かっている。どうやらあれが空港ビルみたい。建物にはいると、ここでもタヒチアンダンスのお出迎え。不安になるくらい素朴な外観とはうらはらに、建物の中はおみやげショップやカフェがあって、その意外な「充実」ぶりにちょっとびっくり。きょろきょろしながら到着ロビーにすすんでいくと、わたしたちが宿泊する「ボラボラパールビーチリゾート」のカウンターは、拍子抜けするくらいあっさりみつかった。 カウンターで出迎えてくれたホテルのスタッフは、みんなみるからに陽気そうなタヒチアン。わたしたちの名前をつげると、にぎやかに1人1人にティアレの花のレイをかけてくれる。う〜ん、いいね、で、今日何回目だ?これしてもらうの。 空港の建物を出ると、ふつうだったら道路や駐車場があってバスやタクシーが待機してるのだが、ボラボラ空港はちょっとようすがちがう。建物を出たすぐそこにあるのは、イキナリ海です!えぇ〜っ、すごいへんな感じ。ホテルへはここから専用のシャトルボートでむかうのだ。あ、そうそう荷物はカウンターで「あれとこれとそれ」って指示すれば、部屋まで運んでくれるぞ。子連れにはとってもありがたい。スタッフに案内されたボートをみてまたびっくり。海があんまり透明なせいで、水に浮いてるというよりまるで空中に浮かんでいるみたいにみえる。そのとき 「あー、さかながいっぱい!」とリュウが叫ぶ。 「わぁーほんとだ。マンタいる?」とカイ。 いや、いきなりこんなとこにマンタはいないでしょう。「でもこんな綺麗な海、ほんとにひさしぶりね」とママ。こどもたちが生まれる前、わたしたち夫婦の海外旅行は、ほぼダイビング旅行だった。数年まえのわたしたち夫婦のようなカップルを数組のせて、船はこの世のものとは思えぬ、まぶしく透き通ったライムグリーンの水上をすべるようにはしりだした。 | ||
ボラボラパールビーチリゾートに到着 | |||||||
ホテルに到着 わたしたちが泊まるボラボラパールビーチリゾートは、ボラボラ島でもっとも空港に近いリゾートホテルだ。空港島を出て波にゆられること10分たらず、風をきり進むボートの前方に、水上コテージ群がみえてきた。振り返ると海のむこうにオテマヌの霊峰、なんという感動的な景色だろう。これから5日間、こんなすごい眺めのリゾートですごすと思うとそれだけで胸がいっぱいになる。やがてボートは速度をおとし、ヤシの木のビーチから伸びるボードウォークの先端にある、大きなやねにおおわれた船着場に到着した。 タヒチアン様式のてんじょうの高いロビー棟の入り口でまっていたのは、美人なのに親しみやすい笑顔が印象的なスイス人女性、マチルダ。まだ朝の9時すぎだというのに、もう部屋に入れるという。やったー、なんてラッキー!!アーリーチェックインの別料金なんて払ってないのに。正直、オーバーナイトのフライトだったので、本当のチェックインの時間(正午)まで部屋が使えなかったら、どうしようっておもってました。どうしてたんだよー!ジュネーブ近郊出身のマチルダは、研修で半年間このホテルで働いているという。「どんな研修だ、それ。うらやましすぎ!」っていうと「今日本話せるスタッフいないから、いつでも歓迎ですよ」だって。う〜ん、グラっときちゃうなー。 ここちよい風が吹き抜ける水上コテージへつづく桟橋。マチルダにみちびかれながら、かるい足どりで部屋にむかうわれわれだった。 | ||