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’11統一選:石原氏に出馬要請相次ぐ 知事選へ向け自公や区長ら /東京

 都知事選(4月10日投開票)で4日、去就を表明していない石原慎太郎知事に出馬を要請する動きが相次いだ。石原知事は都議会与党の自民・公明両党や区長の有志ら要請に訪れた人たちに感謝を述べながらも、明言は避けた。報道陣に対しては「進退は11日に申します」と語った。

 自公側は、都議会自民の三宅茂樹幹事長が書面で要請。その後、都議会で重鎮とされる自民党都連の内田茂幹事長、都議会公明党の藤井富雄顧問の2人が石原知事と約10分間、面談した。内田氏らが「(知事選に名乗りを上げている)今の顔ぶれにはとても都政を任せられない。あなたが出ないと日本が壊れる」と訴えると、「考えます」と答えたという。

 また区市町村からは、自民党区議会議員連絡協議会(約300人)と東京都島しょ議会議員連絡協議会(約40人)の代表が訪れ、「日本、東京を救うために何とかもう一度」と懇願した。区部のうち有志の18区長も連名で要請。多田正見・江戸川区長ら代表で訪れた6区長に「自分の口で後ほど言いますから」と話したという。

 要請ラッシュの合間にあった定例記者会見で、石原知事は「大変うれしいし、ありがたい。今まで私一人がやったわけじゃない。都庁職員も議会も協力したからいろんなことができた。それへの評価だと思いますがね。それはそれ、これはこれで、それ以上のことは差し控える」とだけ語った。

 一方、候補者の擁立が遅れている民主は4日、加藤公一・都連会長が都連の常任幹事会で「水面下で交渉しているが最終決定に至っていない。ここ1、2週間で大きな決断をしなければならない」と述べた。「共産以外のすべての政党が独自の単独推薦の候補を出す環境にはない」とも述べ、擁立を断念した場合の対応にも含みを持たせ、都連の結束を呼びかけた。【真野森作、石川隆宣】

〔都内版〕

毎日新聞 2011年3月5日 地方版

 
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