2011年3月5日11時22分
産経新聞社は5日、京都大などの入試問題がネット掲示板に投稿された事件をめぐって「東京の2高校生関与」と報じた2日付夕刊の記事を誤報と認め、おわび記事を同社のニュースサイト「MSN産経ニュース」に掲載した。
記事は、関西地域の2日付夕刊1面に「東京の2高校生関与 受験生と投稿役 京都府警など特定」との見出しで掲載され、同サイトにも載った。しかし、翌3日に仙台の予備校生(19)が逮捕され、府警の調べに「1人で投稿した」と供述したとされる。
産経新聞社によると、記者が2日朝、ネットに投稿した携帯電話の契約者が特定されたなどの情報を捜査関係者らから取材したが、記事掲載後の同日夕に内容が誤っていたことが分かったという。同社はおわび記事で「情報の真偽についてクロスチェックを強化するなど、今回の件を教訓として今後に生かしたい」としている。おわび記事は5日付夕刊にも掲載するという。