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2011年3月4日(金) 19:10 |
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「覚せい剤の密輸入」を全面否認
約3キロの覚せい剤を営利目的で岡山空港に密輸入したとして、覚せい剤取締法違反などの罪に問われている男の裁判員裁判です。 初公判で男は、「覚せい剤の密輸入はしていない」と起訴内容を全面的に否認、一方で検察側は、『男は違法薬物がスーツケースの中に入っていたことに気付いていた』と、主張が真っ向から対立しています。
起訴状によると、アメリカ国籍で住所不定、無職のレイアン・アシュレイマッケイン被告は、去年7月、営利目的で覚せい剤約3キログラムをスーツケースに隠し、岡山空港に密輸入したとして、覚せい剤取締法違反と関税法違反の罪に問われています。 4日開かれた裁判員裁判の初公判で、マッケイン被告は、「スーツケースの中に覚せい剤が隠されていたことは知らなかった。密輸入はしていない」と起訴内容を全面的に否認しました。 その後の冒頭陳述で検察側は、税関のX線検査でスーツケースに影が映った際、被告は驚いていなかったことなどを説明し、スーツケースの中に違法薬物が入っていたことに被告が気づいていたことを証明していくと述べました。 一方、弁護側は、被告は覚せい剤を隠すために設置されていた工作物を税関職員と協力して開こうとしていたと説明し、スーツケースに覚せい剤が入っていたことについて被告は明らかに知らなかったと無罪を主張しました。 覚せい剤を入れていたのか? 知らない間に入れられていたのか? 法廷で双方がどういった主張を展開するのか? 争点は、密輸が「故意」だったかどうかに絞られています。
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