松山市発注工事の孫請け会社を舞台にした「裏金」捻出疑惑で、2000万円を上乗せしたとの証言が出ている大可賀雨水排水ポンプ場機械設備工事(2004~05年)のほかに、01年12月~05年8月の間に施工された4件の工事で計2400万円の裏金がつくられた疑いがあることが4日、孫請けのポンプ設備工事会社の帳簿や関係者の話などで分かった。
新たに浮上した4件は、中須賀第一雨水排水ポンプ場改築工事▽東栄ポンプ場改築工事に伴う機械設備工事▽志津川ポンプ場新設工事に伴う機械設備工事▽北部浄化センター管理棟電気設備工事。
うち中須賀と東栄、志津川の工事は、大可賀の工事と同じ県外の大手機械メーカーが元請けだった。
孫請け関係者などによると、いずれも大可賀の工事と同様、見積金額に「裏金」分を上乗せする形で請負契約。孫請けの社長は上乗せ分は会社設立に関わった元市職員に渡したとしている。
また志津川工事については、孫請けの複数の関係者が「見積もり後、下請けから(前払いの形で)500万円の入金を受けたが、急きょ工事から外された」「500万円は全額裏金として元市職員に渡した」と証言。同社の帳簿上では工事に参加したとして入金処理されていた。