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【芸能・社会】

清張「砂の器」で成長 玉木宏

2011年3月4日 紙面から

 俳優玉木宏(31)主演で2夜連続にわたり放送するテレビ朝日系「松本清張ドラマスペシャル 砂の器」(12、13日午後9時)の撮影が、このほど無事にクランクアップを迎えた。同局ドラマ初主演の玉木は「20代ではできなかった役をやらせてもらえた」と、役者としてのさらなる成長へ確かな手応えをつかんだようだ。

 これまで何度も映像化されてきた不朽の名作「砂の器」。今回は殺人事件を追う若手刑事・吉村(玉木)の視点で描く。

 玉木にとって「砂の器」は、役者を目指して上京した駆け出しのころ、映画版で鑑賞した思い出深い作品。「当時も見応えのある作品だと思っていましたが、約10年たってあらためて作品に触れてみて、印象が変わりましたし、分かっていなかった部分がたくさんあった」という。「単に事件を追うだけでなく、そこに潜む背景や深い悲しみをもきちんと映し出した人間ドラマ」と見どころを語る。

 吉村刑事役について「人間臭さが魅力。刑事としての本分を貫く姿はきっと人の心を動かすと思う」と玉木。同局の藤本一彦プロデューサーは「玉木さんは今どきの若者の代表だが、昭和30年代半ばという時代背景をしっかり理解して演じてくれた。現代の若者たちにアナログな時代のいいところを伝える“橋渡し役”になってくれたと思う」と演技に太鼓判を押す。

 京都を中心に行われてきた撮影は、他県であっても日帰りという過酷スケジュールの連続。吉村の先輩刑事・今西を演じたベテラン俳優小林薫(59)も長丁場の撮影に「じんわりと疲れを感じている」と漏らすほど。さらに京都の寒さも追い打ちをかけ「凍っているのに等しいお弁当」(玉木)を食べる羽目になったことも。

 撮影の最終日は物語のクライマックスとなる刑事部屋での緊張感あふれる取り調べシーン。玉木は終了後、共演した小林、佐々木蔵之介(43)、西村雅彦(50)、榎木孝明(55)らを前に「このような深い作品にかかわることができて光栄です。待ち時間も先輩方とお話しできる機会がたくさんあり、すごく楽しく勉強になりました」と感謝を口にした。

 男性キャストが圧倒的多数を占める中、女優の中谷美紀(35)が演じる今作品のオリジナルキャラクター・山下洋子の“活躍”もドラマの大きな見どころ。恋人役で数多くの共演シーンをこなした玉木は「緊迫した作品の中で、洋子とのシーンが唯一息を抜ける瞬間。彼女がいなかったら撮影はもっとキツかったでしょうね」と振り返った。

 

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