高々度のMC130から、次々と機外へ飛び出す兵士たち=16日午前10時30分ごろ、嘉手納基地上空(渡慶次哲三撮影)
パラシュートが着地した場所
【中部】米空軍嘉手納基地の第18航空団と第353特殊作戦群の兵員6人が16日、パラシュート降下訓練を基地上空で実施した。同基地での降下訓練は4年ぶり5度目。同訓練は日米間の取り決めで伊江島補助飛行場でしかできないが、日本政府は「嘉手納は例外」と訓練を黙認している。訓練が常態化する恐れもあり、自治体や県は反発を強めている。嘉手納、北谷町議会では17日と21日に臨時議会を開き、抗議決議・意見書を可決する見通し。
兵員6人は午前10時30分ごろ、同基地所属のMC130特殊作戦機から次々と飛び降り、北側滑走路と南側滑走路の間にある緑地帯に着地した。基地が見える道の駅かでなや通称「安保の見える丘」には訓練に反対する住民や労組関係者らが多数集まった。
米軍は今回、伊江島の天候の悪さを理由に嘉手納基地で訓練を行ったが、伊江村役場によると、16日の天気は晴れで風も強くなかった。沖縄気象台によると、北部地域の波の高さ(予報値)は1・5メートルで「やや高い程度」だった。
一方、前原誠司外相は同日、「伊江島補助飛行場の使用がどうしても困難な場合に、定期的でない小規模の降下訓練であれば、嘉手納飛行場も使用し得るというのが、日米両政府の従来からの理解だ」と訓練容認の姿勢をあらためて示した。
訓練実施について仲井真弘多知事は同日、「中止を要請したにもかかわらず実施したことは周辺住民をはじめ県民に多大な不安を与えるもので誠に遺憾。今後、嘉手納基地で実施しないよう日米政府に強く求める」とのコメントを発表した。
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