きょうは、松山市の公共工事をめぐる疑惑のニュースからです。
松山市が発注した下水道工事の代金が２０００万円水増しされ裏金にされたという疑惑が浮上し、市が調査に乗り出しました。
松山市によりますと、不正が指摘されたのは、２００６年３月に完成した市内大可賀の雨水排水ポンプ場機械設備工事で、県外の大手メーカーがおよそ５億２３００万円で落札しました。
疑惑が持たれているのは、大手メーカーの下請け会社が、孫受け会社に５１４５万円で発注した工事請負契約で、なぜか契約の１年も前に２０００万円が前払い金として孫請け会社に支払われていました。
関係者によりますと、このうち、１６００万円余りが別の建設会社の口座に振り込まれ、裏金として市の元職員に渡ったということです。
下水道工事の代金が２０００万円水増しされていた可能性も指摘されていて、市では発注内容の調査に乗り出しました。
裏金は市の元職員を通じて県内の政界に渡ったという証言も出ていて、疑惑はさらに広がる様相を見せています。