Windows OSでは、OSの機能ごとに、どのユーザーに対して利用を許可するかを設定することができる。これをユーザー権利の割り当てという。
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この設定が正しくないと、OSのサービスや機能が利用できなくなる可能性がある。
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ユーザー権利の内容を確認/編集するには、ローカル・セキュリティ・ポリシー・ツールを利用する。
解説
アカウントごとに利用できる機能を決める「ユーザー権利」とは?
Windows OSのユーザーやグループの管理ツールで定義されたアカウントには、それぞれのアカウントに応じて、OSの機能のうち、何が利用できるかが決められている。単にプログラムをインストールや実行するといった単純なものだけではなく、例えばAdministratorsグループのアカウントならば、システムをシャットダウンしたり、バックアップしたりできるといった機能のことである。一般ユーザー(Usersグループのアカウント)では、このような操作は(デフォルトでは)禁止されている。
このような、利用できるWindows OSの機能のことを「ユーザー権利(User Rights)」といい、この権利を管理することを「ユーザー権利の割り当て(User Rights Assignment)」という。ユーザー権利には、「特権」と「ログオンの権利」の2つがある。「特権」とは、ある特定の操作(例:シャットダウン)を実行することができる権限のことであり、「ログオンの権利」とは、例えばネットワーク経由でコンピュータにログオンするといった、ログオンに関する権限のことである。