アフガニスタン・カブール(CNN) アフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構(NATO)の国際治安支援部隊(ISAF)による誤爆で子供を含む9人の民間人が死亡したことが明らかになり、ISAFのトップを兼ねるペトレイアス駐留米軍司令官が2日、謝罪する声明を出した。
声明によると、アフガニスタン東部のクナール州で1日、ISAFの誤爆により9人の民間人が死亡したことが初期段階の調査で明らかになった。この直前、武装勢力が米兵らの使用する基地をロケット弾で攻撃していたという。ペトレイアス司令官は、武装勢力の位置を追跡する者と攻撃用ヘリコプターとの間で情報伝達の誤りがあったようだと説明している。
同氏は、アフガニスタン政府や国民、被害者の遺族らに対し深く謝罪すると述べるとともに、現在訪英中のカルザイ大統領にも帰国後直接謝罪するとした。
カルザイ大統領は2日の声明で今回の事態を強く批判し、10日程前にも同じ州で多数の民間人が死亡する事態が起きたばかりだと指摘した。
クナール州知事が2月20日に発表したところによると、同州で数日間にわたり行われたISAFとアフガニスタン治安部隊の共同作戦で、民間人64人が死亡した。被害者には子供15人が含まれていたという。