今日の東京株式市場は続伸しました。
今日の指数:
日経平均 13,894.37(+30.90)円
TOPIX 1,361.75(+21.84)
Vol. 203740万株
225先物 13,890(+60)円
225mini 13,915(+90)円
日経JASDAQ平均 1,466.57(+7.65)円
マザーズ指数 601.38(-9.75)
ヘラクレス指数 999.37(+7.28)
USD/JPY(16:00) 104.66-69円
何だか久しぶりに記事を書くのですが、先週の金曜日以来何が起こっているのやら、という感じです。今日はごちゃ混ぜの相場展開でした。
先週末のNY市場はまちまちとなりました。DJIAは上昇するもNASDAQは下げました。前日夕方に発表されたアメックスの1-3月決算においてEPSが市場予想以上だったことを受け急伸した流れを受け、金融株に買いが入る展開となりました。一方でマイクロソフトの4-6月期業績見通しが慎重だったことを受け、ハイテク株に売りが出される展開となりました。
DJIA 日中足
CME225先物 15分足
さらに10時に発表された4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が市場予想を下回ったことも上値を重くさせました。ただ、その後は金融株中心に持ち直し、DJIAはプラス圏で引けました。CME225先物は大証比130円高の13,960円となりました。
市場筋による寄り付き前の外資系証券の売買注文動向は、売り3260万株、買い4440万株、差引1180万株の買い越し、金額ベースでも買い越しとの観測となりました。朝方の気配ではメガバンクに買い優勢となっていました。寄り付き前のSGX225先物市場では13,930円で始まり、その後13,970円まで買い進まれるも売りに押され、結局寄り付き値近辺まで戻される展開となりました。オープニングは先物で買い気配で始まり、13,930円で寄り付きました。現物の始値は13,907.97円、SQ値は前日比95.97円高の13,959.44円となりました。その後は買い優勢、13,950円近辺でもみ合った後、次第にじり高となっていきました。そして9時29分に先物で14,000円に一時タッチするものの、その後は達成感から目先筋の利食いに押される展開、13,970円を中心に上下10円幅でのもみ合いに推移していきました。そして10時台に入ると、TOPIX型主導で買い進まれる動きとなり、10時2分には225先物で14,010円まで付ける展開まであり、その後は14,000円挟みの展開で推移していきました。そして10時23分に先物で14,020円を付けると、現物も10時24分に14,000円の大台をザラ場ベースで2月26日以来に回復しました。
225、14,000円大台乗せ
しかし、この値、つまり前日比139.81円高の14,003.28円が今日の高値となりました。その後は目先目標達成感からの売りや債券市場が持ち直しの動きをみせていたことから上値が重い展開、その後10時40分過ぎからは13,990円挟みの展開となっていきました。ただ、TOPIX型の金融株が高値維持の展開となっていくなど全般相場が強含みの展開で推移し、高値からやや押した程度での前引けとなりました。
225先物 日中足
SGX225先物 日中足
USD/JPY 15分足
JGBF 日中足
昼休み東証立会外のバスケット売買は328億成立し、市場では「売り買い均衡」との観測となりました。後場寄り前のSGX225先物市場では、13,965円で寄り付き、その後は上値の重い展開が継続していました。後場寄りは先物で10円安いところで始まり、現物も伸び悩んで始まりました。その後は13,950円近辺での売り買い交錯の展開で推移していきました。その後も膠着感が強まっていく展開となっていきましたが、債券先物が反発し、その後は買い物優勢の展開となっていったことから13時13分あたりから先物に売りが断続的に入って、現物も伸び悩みとなっていきました。13時18分には225はマイナス転換し、13時25分あたりから先物にさらに売りが出され、先物も13時30分にマイナスに転じていきました。その後もパニック的な売り物に押される展開となり、裁定解消売りに押される展開となり現物は一段安となっていきました。
13時30分からの先物の歩み(大口売り)
13:30 13,830@スライス198枚程度
13:30 13,820@105・123枚
13:30 13,810@スライス318枚程度
13:31 13,800@100枚
13:31 13,790@100枚
13:36 13,780@106枚
13:36 13,770@100・100枚
このような売り物で13時39分には一時13,750円まで売られる展開となり、現物も13時41分に今日の安値、前日比117.86円安の13,745.61円を付ける場面もありました。その後は債先の上値が重くなり、パニック的な売りが収まったとの見方から、売り方の買い戻しを誘う展開となり、13,800円台を急回復していきました。その後14時10分には債先が軟化する展開となり、225先物は13,850円を挟んでの一進一退の展開となっていきました。その後、メガバンクの一角にストップ高となる場面もあり、TOPIXが再動意となる中、225も13,800円台後半のところまで戻し、終盤に掛けては13,900円を挟んでの売り買い交錯となりました。現物も13,900円手前のところで売り買い交錯となり、大引けのインデックス売買では、市場観測で差し引き3本の売り超となったものの、2円ほど高いところでの引けとなりました。その後の先物市場では売り買い交錯となるも、大引けでは売り優勢となり、現物に対して225では4.37ベーシス、TOPIXでは0.75ベーシスのディスカウント(逆鞘)状態で引けました。
その後のイブニング・セッションでは小幅高で寄り付いた後は、GLOBEXが堅調に推移していたことや、夕場取引ベースでの債先売り/株先買いの流れから堅調な展開となりました。
O:13,910
H:13,960
L:13,890
C:13,950(+60)
Vol.3311
このような四本値となりました。
ボリューム面では先週の金曜日よりも膨らみ、東証一部の出来高は20億3740万株、売買代金は2兆8262億円となり、売買単価が急上昇する形となりました。先物市場では225が9万5246枚に留まるも、225miniが商い増加、30万2065枚出来ました。
オプション市場ではプットがやや売り優勢となりました。
225オプション5月限 相場表
今日のところは、朝方は対象原資産が堅調に始まったことから、コールが買い進まれる展開となり、コール14,000円は前日比70円高の235円まで買い進まれていったものの、後場になると原資産が売られていったことからプットにも買いが集まる展開、プット13,500円は一時140円まで買い進まれる展開までありました。ただ、その後原資産が切り返すと、休日前でもあり、タイムディケイ狙いの売りなども一部出され、CPともOTMでは軟化して引けました。商いはコール14,500円で1万3413枚、コール14,000円でも1万3374枚となりましたが、プット13,500円でも1万1844枚と膨らみました。IVは低水準ではあるものの、先週末よりは若干上昇する形となりました。しかし、IVに関しては今年最低レベルでもあり、あまり波乱は無い見方が大勢であるようです。建玉はプット13,500円で2769枚増加、コール14,000円で1523枚増加が目立つ形となりました。
新興市場はまちまちの展開、マザーズ指数が反落しました。4689 ヤフー
が一部欧州系証券の投資判断引き下げを受け、一時ストップ安に売り込まれる展開まであり、これがネット関連株全般に売りが波及する展開となりました。一方で東証一部で不動産株が確りした流れを受け継いで、不動産流動化関連は確りの展開となり、ヘラクレス指数を押し上げる要因ともなりました。
今日のところは、東証一部では、
値上がり 1,154
値下がり 478
変わらず 87
騰落レシオ(25DMA) 118.59
となり、高いもの優勢の相場展開でした。規模別では、
大型(+1.94%) > 小型(+1.12%) > 中型(+1.09%)
このような順となり、いずれのサイズでも1%を超える上げ幅でした。業種別では、33業種中、水産・農林までの24業種がプラスとなりました。とりわけ銀行業、その他金融など金融セクターや不動産などが強い半面で、一部銘柄の業績不振から精密機械がさえず、情報・通信や食料品なども下げて引けました。
TOPIXでは、プラス寄与度トップスリーがメガバンク3行、順に8306 三菱UFJ
、8316 三井住友
、8411 みずほ
の順、指数を9.135ポイント押し上げました。実にTOPIX指数プラス寄与の41%程度を占めるといった形となりました。上位には内需系、とりわけ金融、不動産が目に付きました。半面で、マイナス寄与度トップは7751 キヤノン
、以下9437 NTTドコモ
、4689 ヤフー
の順、この3銘柄で指数を1.310ポイント押し下げました。上位には情報通信や個別決算で市場からネガティブに受け止められた銘柄が入っていました。225では6971 京セラ
が21.727円指数を押し上げるものの、9983 ファーストリテイリング
が13.528円指数を押し下げる形となり、結果としてNT倍率は3月26日以来の10.20倍割れとなりました。
今日のところの相場展開に関しては、先週末からの流れを押さえながら考えてみる必要があり、先週末の相場は、
・債券暴落・・・「VaR(バリュー・アット・リスク)ショック」
といった感じで、いわゆるCTA業者の株先買い/債先売りなどの流れや、本邦銀行筋の損失覚悟の投げ売りが中期債中心に出されていたことで、債券が売られ、株式(特に金融株)が買い進まれるといった感じで推移していきました。とりわけ債券先物は一時サーキットブレーカーが発動される事態となっていました(4月25日の金利動向に関しては、ロイターの「金利マーケットアイ」
を参照)。この背景としては、
・本邦CPIが市場予想を上回ったこと=インフレ期待
・FOMCでの利下げサイクル打ち止め観測=米景気への楽観シナリオ
こういった形となり、当然のことながら、金利敏感株である銀行などの金融セクター(TOPIXウエイトが大きい銘柄群)が一気に買い進まれる展開となっているのが象徴的でした。今日のところの相場でも、その流れは受け継いで、銀行株(とりわけみずほFGの一時ストップ高が象徴的)が買い進まれていったという背景がありました。ところが、前場中ごろから債券が国内勢の超長期ゾーン中心に買われたことから、オーバーシュート気味に売られた債先がリバウンドする気配があり、それを嫌ったCTA業者が投げ売りを株先に出したのが後場の動きだったといえます。さらに、金融株が買い進まれる展開の中で225売り、TOPIX買いの動きも活発だったようです(225型銘柄が裁定解消売りに低迷している一方でメガバンクが軒並み急騰している)。
債券に関しては、先週末が(実勢悪から)一応の投げ売りのサイクルの最終局面だったとするのか、(インフレ期待から)まだまだ下値余地があるのか、意見は分かれるところだと思われます。今日は金利に対する強弱観の表れが債券の乱高下につながり、225を中心にやや波乱めいた値動きとなりました。従って、今後の相場は債券市場のボラティリティに付き合わされる展開を示唆しているようにも感じられ、今後マーケットを見ていく際にはこの動向から目が離せないところだろうと思われます。特に、FOMCという重要なイベントを控えているだけに今週は注視せざるを得ないといったところです。
さて、そのFOMCを含めて、今週のタイムテーブルは以下の通りとなっています。
■国内マクロ
4/30 3月鉱工業生産、3月家計調査、3月住宅着工件数、日銀金融政策決定会合・「展望レポート」の公表
■海外マクロ
4/29 米2月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米4月コンファレンスボード消費者信頼感指数、FOMC
4/30 ユーロ圏4月CPI、米1-3月GDP、米4月シカゴPMI、米4月ADP雇用レポート、FOMC声明文
5/1 米4月ISM製造業景気指数、米3月個人所得・個人支出・PCE(コア)デフレーター、4月自動車販売
5/2 米4月雇用統計、米国で戻し減税を順次始める
■国内主要決算
4/30 双日、資生堂、テルモ、新日鉱HD、日本碍子、コマツ、村田製作所、日東電工、川重、伊藤忠、丸紅、住友商、三菱商、三菱地所、三井不動産、ANA、東電など
5/1 JT、カシオ計算機など
5/2 野村不動産HD、出光興産、三井物産など
となっています。国内でも金利政策があり、展望レポートではどのようなスタンスとなるのかに注目となります。さらには利下げ打ち止めなのかどうなのか、FOMC声明文には要注目といえます。さらに5月2日の雇用統計がどう出てくるかも注目でしょうし、米リセッションの根拠材料となる1-3月GDPも目が離せないところでしょう。個別ではやはり商社あたりの決算動向が興味深いところではないかとも思われます。
それでは、良い休日をお過ごしください。
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