CMEは毎日終値(Last)と精算値(Settlement)を発表しています。この二つの値段は異なります。なぜでしょうか。
日本では終値と精算値は一致しています。
なぜなら一致させているからです。
単純に言えば、終値はその日の最終取引値、精算値はその日の最終的な時価です。
その日の最終取引値はその日の最後の取引の値段ですので簡単に理解できますが、精算値はその日の最終的な時価を表すものですので、単純に最後の取引があった値段とすると、本当の時価を表しているかどうか疑問です。
日本(アジア諸国はこれが多いです)は、時価と取引値をあわせるために、取引時刻終了後に板を合わせます。欧米は取引時間内の最終取引値は最終取引値として終値とし(日本では終値は誰しも同じですが、欧米では異なることになります)、時価は別途算出する手法をとっています。
結果として、最終取引値である終値と時価の計算の結果である精算値がことなることになるわけです。日本では、時価と取引値がどうしても板で合わせられないとき、ザラ場引けということになります。
つまり簡単に言えば、CMEの終値は単純な最終取引値であって、精算値の方がその日の最終的な価格(時価)を表しているといえます。