渋谷駅で発砲の男 死刑確定へ
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渋谷駅で発砲の男 死刑確定へ

3月1日 16時29分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

7年前、地下鉄の渋谷駅で駅員に発砲して大けがをさせたほか、横浜でも男性を射殺したとして強盗殺人などの罪に問われた男の裁判で、最高裁判所は「連続して拳銃を使った犯行が社会に与えた不安や衝撃は大きい」と指摘して弁護側の上告を退け、死刑が確定することになりました。

住所不定、無職の熊谷徳久被告(70)は、平成16年の5月から6月にかけて、地下鉄の渋谷駅で駅員を拳銃で撃って大けがをさせたほか、横浜で料理店を経営していた77歳の男性を拳銃で射殺したとして強盗殺人などの罪に問われました。熊谷被告は、渋谷駅での発砲事件の3日後に拳銃を持って警察に出頭しました。1審は「駅員の男性は幸い命を取りとめている」などとして無期懲役の判決でしたが、2審は死刑を言い渡し、弁護側が上告していました。1日の判決で最高裁判所第3小法廷の田原睦夫裁判長は「事業をおこすために大金が欲しかったという身勝手な動機にくむべき事情はない。連続して拳銃を使った犯行が社会に与えた不安や衝撃は大きく、死刑はやむをえない」として上告を退け、熊谷被告の死刑が確定することになりました。