「ほか3大学入試でも投稿」

 入試問題投稿で逮捕された男子予備校生を乗せ、大勢の報道陣の前を京都・川端署に入る車両
 入試問題投稿で逮捕された男子予備校生を乗せ、大勢の報道陣の前を京都・川端署に入る車両

 京都大などの入試問題がインターネットの質問サイトに投稿された事件で、京都府警が偽計業務妨害容疑で逮捕した仙台市の男子予備校生(19)が、同じハンドルネームで問題が投稿された同志社、早稲田、立教の3大学の入試でも「自分で投稿した」と供述していることが4日、捜査関係者への取材で分かった。

 予備校生は府警の調べに対し「試験会場から一人で投稿した」と供述。4大学をすべて受験しており、携帯電話の通信履歴を調べるなど、裏付け捜査を進める。

 また予備校生が逮捕時に持っていた携帯電話は、事件で投稿に使われた母親名義のものだったことも判明。府警は既に携帯電話を押収。文字を自動的に取り込むスキャナー機能の有無や投稿したデータが保存されていないかなど、詳しい分析を進める。

 京大以外の3大学は合格発表が終わり、予備校生は一部で合格したことが分かっている。同志社は京都府警が、早稲田、立教については警視庁が、大学に試験結果を照会するなどして調べる。

 捜査関係者によると、持っていたのはタッチパネル式のスマートフォンではなく、一般の携帯電話だが、カメラで文書を撮影すると数秒で読み取って文字をデータ化できる機種がある。キーを手で打つより速く入力できるが文字が誤って変換されることもあり、特徴は機種によって異なる。

(2011年3月4日)

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