昨年11月、歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)に暴行を加え、重傷を負わせたとして、傷害罪で起訴された伊藤リオン被告(27)の第2回公判が3日、東京地裁で行われた。
弁護人(以下弁) 海老蔵さんとの関係は?
伊藤リオン被告(以下被) 昔、Aと飲みに行った時に見かけたことはあるが、話したことはない。ほとんど知らない人。
弁 海老蔵さんとAが知り合いとは?
被 聞いていました。
弁 Aから海老蔵さんの人となりについては?
被 酒癖があまり良くない、灰皿で酒を飲ませたり、上からものを言ったりすると聞いていた。
弁 止めに入ったのは、海老蔵さんの態度があまりにひどいと感じたから?
被 はい。
弁 腹の立つ気持ちは?
被 そういう気持ちもあった。ひどいことをするな、という思いもあった。
弁 やり過ぎた思いは?
被 はい。軽率な行動を取ってしまった。
弁 今はどう思う?
被 大けがをさせてしまっただけでなく、社会的、経済的に迷惑をかけてしまった。歌舞伎界の方々やいろいろな関係者に申し訳なく思う。
弁 示談成立で海老蔵さんはあなたを許すと言っていた。それについては?
被 感謝している。
弁 逮捕状が出ているのは分かっていた?
被 事件が起きて、何日かしてテレビで知った。
弁 すぐ出頭した方が良かったのでは?
被 報道が事実と全然、違う。すごい大騒ぎになっていて出頭した時に証言が信用されないような気がして心配だった。
弁 海老蔵さんの記者会見があったが、あなたの記憶とは違っていた?
被 はい。事実と違っていた。
[2011/3/4-06:05 スポーツ報知]