宮崎県で昨年発生した口蹄疫(こうていえき)で、県は3日、症状の通報が遅れたなどとして、川南町で和牛牧場を営む畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」(本社・栃木県)など2社を文書で厳重注意し、17日までに改善計画を提出するよう指導した。
県によると、安愚楽牧場は昨年4月22日、発生7例目となった牧場で牛によだれや軽い潰瘍などの症状を確認したのに、同24日まで県の家畜保健衛生所に異常を報告しなかった。
また、川南町で養豚農場を営む畜産会社「ハイビッグ繁殖センター」は4月20日に移動制限区域に入ったにもかかわらず、同日から29日まで、家畜のふん尿を農場から数キロ離れた尿処理施設へ無断で移動させた。