内山、母校・花咲徳栄高でＶ４誓った…ＷＢＡ世界Ｓフェザー級

母校の花咲徳栄高から表彰を受け、生徒から拍手を受けながら入場した内山

　プロボクシングＷＢＡ世界スーパーフェザー級王者・内山高志（３１）＝ワタナベ＝が３日、母校の埼玉・花咲徳栄高を訪れ、３度の防衛に成功した功績をたたえられ、同校の特別表彰を受けた。８月にも計画するＶ４戦へ「次はスカッとした試合で勝ち、胸を張ってまた皆さんと会いたい」と約２０００人の全校生徒に勝利を約束した。

　表彰は昨年１月の王座奪取時に続いて２度目。式典後に講演を行い、今年１月のＶ３戦でＴＫＯ勝ちしながら、３回に不覚のダウンを喫したことに触れ「すっきりしない試合内容で、合わせる顔がない」と後輩たちにおわび。「まだボクシングで成功したと思ってない。海外で名前のある選手と戦いたい」と、原稿なしで約３０分間熱弁を振るった。

　試合で痛め、修復手術した右手甲のじん帯の術後の経過は良好。ジムワークは来月再開し、５月には右手でも通常練習を行える見通しだ。「右手が治れば不安はなくなる」と、母校で英気を養った内山は有力視される世界ランク２位のジェイソン・リッツォー（米国）とのＶ４戦へ徐々に照準を合わせる。

　◆山中ｖｓ岩佐をＴＶゲスト解説　○…内山が５日の報知新聞社後援「ダイナミックグローブ」（東京・後楽園ホール）で行われる日本バンタム級タイトルマッチを放送する日本テレビのゲスト解説を務める。１３勝９ＫＯ２分けの王者・山中慎介（帝拳）と８戦全勝６ＫＯの挑戦者・岩佐亮佑（セレス）の無敗対決を「岩佐は飛び抜けたものを持っているけど、山中のパンチは強いし…」と互角の勝負と見ている。