白鵬、６日連続でけいこ休む

稽古後、足早に引き揚げた宮城野親方

　横綱・白鵬（２５）＝宮城野＝が６日連続で稽古を休む事態となった。東京・墨田区の宮城野部屋では３日、通常通り朝稽古が行われたが、横綱は姿を見せなかった。

　師匠の宮城野親方（元幕内・竹葉山）によれば、白鵬は知人らと会うため、先月の２６日から３日間ボランティアで訪れた大阪府内にとどまっていたという。ただ、同親方は午前中は「今日は（稽古に）来ない」としか答えず、午後になって「大阪で知り合いと会っている」と明かした。しかも「誰と会っているまでかは知らない」とあいまいな回答だった。

　白鵬は６日間のうち前半の３日間は、協会が力士に向け発表した「自粛・奨励１７カ条の心得」で奨励している社会貢献活動を行っていた。協会は社会貢献活動を行う際は届け出るよう指示しているが、後援者などへのあいさつ回りに関しては特に届け出る必要はない。手続き上の問題はないが、全力士の手本となるべき横綱としては、この状況下で長期間稽古を休み、師匠も具体的な動きを把握していない状態は少し疑問が残る。