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5日に行われる大相撲の新弟子検査の受検申し込みが3日、締め切られ、例年受検者数が多く「就職場所」とも言われる春場所のこの時期としては最少の36人にとどまったことが分かった。今回の八百長メール問題やそれに付随して春場所が中止となった影響とみられ、元学生横綱も入門を延期したことが判明した。
角界を未曽有の危機に陥れている八百長メール問題の余波が、ここにも及んだ。新弟子検査の申込者は、先月15日の第2検査の体力テストを通過した6人と合わせわずか36人に過ぎなかった。卒業シーズンと重なる春場所は例年受検者が年6場所で最も多く「就職場所」とも呼ばれる。しかし、新弟子検査の資格者が義務教育終了者以上となって現行の規定が本格実施された1973年以降で最少となった。
春場所の受検者数は、「若貴ブーム」を迎えた92年に過去最高の160人を記録した。近年は少子化や度重なる不祥事などで受検者が減少。2009年は最少の41人となったが、さらに不名誉な記録を更新した形だ。
放駒理事長(元大関・魁傑)は今回の問題の影響を問われ「そういうこともあるかもしれない」と話した。減少の歯止めがかからない状況に「少子化というのもあるし、相撲を選ぶ子供も少なくなってきている。それ以外もあるかもしれないけど、寂しさはある」と頭を抱えた。
そんな中、名門・日大2年時に学生横綱、4年時には主将も務めた佐久間貴之さん(22)が正式入門を延期したことも判明。日大の先輩でもある北の湖部屋付きの木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)のスカウトで同部屋に今春に入門し、春場所が初土俵のはずだった。
だが母・厚子さん(51)は「相談した結果、本場所が再開するまでは受検を見送ることになりました」と明かした。本場所再開のめどが立つまで、母校の日大や埼玉栄高などで稽古に励む予定だという。3年前に夫が他界し、家庭を支える立場の厚子さんは「いち早く場所を再開してもらって、稼いでもらわなくちゃいけません」と気丈に冗談を飛ばした。若者やその家族の夢をつぶさないよう、協会には一刻も早い全容解明が求められる。
◆期待の学生横綱・九重部屋の明月院さん 今回の受検者では、昨年の学生横綱で幕下15枚目格の付け出し資格を持ち、九重部屋へ入門する明月院秀政さん(日体大4年)が注目の的。部屋別では、貴乃花部屋と八角部屋の3人ずつが最高だった。
◆新弟子検査 力士を志望する者が受ける検査。2001年から改定され、体格検査基準を2つに区分した。第1検査は身長173センチ以上、体重75キロ以上。第2検査は第1検査の基準に達しない者で身長167センチ以上、体重67キロ以上の者なら運動能力検査を受けられ、合格すれば内臓検査を経て力士になれる。過去10年の受検者数は100人を超えたことはない。
(2011年3月4日06時02分 スポーツ報知)
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