観光客や登山者らに英彦山の見どころを紹介している「添田町観光ガイドボランティア」の早田真智子代表(58)は、インターネット上に「英彦山からの便り」と題したブログ(日記風サイト)を開設している。四季折々の山の風景を写真付きで紹介。真智子さんは「まもなく九州新幹線鹿児島ルートも全線開通する。遠方からも英彦山に足を運びたくなるような内容にしたい」と話している。
真智子さんは、夫の利光さん(63)とともに趣味の山登りを重ねるうちに、英彦山の豊かな自然に魅せられたという。夫婦は1990年、苅田町から移住し、標高約600メートルの英彦山中腹に居を構えた。
ボランティアでの観光案内も夫婦で長く続けているが、「もっと広く、山の魅力を情報発信したい」と思い立ち、昨年5月、パソコンを購入。町の教室で起動の仕方から学び、12月にはブログを立ち上げた。
真智子さんは「yamanba(やまんば)」、利光さんが「yamahiko(やまひこ)」と名乗り、登山情報を更新するほか、積雪や気温など気象情報も毎日、配信する。
現在、1日に250ほどのアクセスがあり、雪山登山のルートを紹介すると、「今度そのコースで登ってみます」、凍った滝の写真を載せると「すごいですね、壮観です」など、反響が寄せられるという。
日々のブログの最後は必ず、真智子さんによる「つれづれに一句」で締め、滝の写真のときに詠んだ「大海の 源流として 滝凍(い)つる」(1月25日)がお気に入りという。真智子さんは「英彦山は雪、深緑、紅葉など四季がはっきりしており、話題が尽きない。各世代が興味を示してくれるよう、ブログの内容を充実させていきたい」と話している。
=2011/02/28付 西日本新聞朝刊=