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◆オープン戦 日本ハム9―11ヤクルト(3日・札幌ドーム) NEWダルは速すぎる!! ダルビッシュがオープン戦に今季初先発。初回に国内では自己最速タイとなる156キロを計測すると、38球を投げた直球のうち、89%に当たる34球で150キロ台を連発。4回2安打無失点、5奪三振と快投し、オフに取り組んだ肉体改造の成果を本拠地のファンに初披露した。25日の西武との開幕戦(札幌D)に向け、絶対エースに死角はない。
外は白い雪の夜、札幌Dがどよめいた。まだ開幕まで3週間以上もある。なのに、ダルビッシュの球速は「156キロ」を計時した。初回1死。田中に投げた3球目、外角高めのボールは、自身国内での最速タイを計測した。それでも、この男は表情を変えない。今オフ、肉体改造を行い、多い時には1日7食で体重は約10キロ増の100キロになった。強じんな肉体をフル稼働させ、3月では尋常じゃない数字をはじき出した。
「あのボールがどうというより、全体的に真っすぐが走っていた。直球で簡単にファウルが取れたし、見逃しも取れた」
NEWダルは鮮烈だった。初回先頭、青木への初球は154キロ。この日に投げた70球のうち直球は38球だが、そのうち9割近い34球は150キロ以上を計測した。かつて自身のツイッターで「西武Dと札幌Dのスピードガンは厳しすぎる」とつぶやいたことがある。「昨日、今日を見ても、少し速めにしてくれているのかな。由規君も速かった。気分はいいですね」。4回2安打無失点で5K。今季3戦目の実戦だが、失点する気配すらない。
直球だけじゃない。3回、青木には100キロのカーブを投げた後、151キロの直球。51キロ差の緩急で幻惑した。ツーシームやカットボール、フォークも新たに解禁した。統一球にも「全体的にスライダーも曲がっている。すごく投げやすい」と適応し、自信を見せた。
グラウンド外でもエースの存在感は増す一方だ。沖縄・名護キャンプでは新加入の斎藤を率先していじり、触れ合うことで、溶け込める環境を作った。札幌に戻った後も、移籍してきたオビスポを焼き肉店に誘うなど、面倒見の良さが際立つ。吉井投手コーチは言う。「素の自分が出てきたんだと思うよ」。自然体の姿で、兄貴分としてチームをけん引する。
日本国内最速は162キロ。「これがMAXかもしれないし、これから先があるのか分からない。今年にMAXを持ってきているわけじゃない。先を見ているので」とエースは言う。無限に広がる未来。鋼の肉体は、まだ進化の途中にある。
◆ヤクルト・小川監督「ケタ外れ」 ヤクルトの小川監督は試合後、ダルについて「印象も何も、最初からケタ外れ」とお手上げ。156キロを至近距離で体感した田中は「腕の振りが球速を狙っている感じ。すごみがあった」と証言した。梨田監督も「他を寄せ付けないボールだった」と称賛。女房役の大野は「真っすぐの初球の見送りが多かった。直球を狙っている打者も、立ち遅れていた」と語った。
◆ソフトバンク・佐藤スコアラー「すごいとしか言いようがない。すべてにおいて仕上がっている。あれは打てないよ」
◆楽天・安田スコアラー「全体的にスピードアップしていた。去年よりも重く力のあるボールが多かった」
◆ダルビッシュの今季実戦マウンドVTR
▽紅白戦(2月19日・国頭) 今季初実戦に先発。中田を見逃し三振に斬るなど、1回1安打無失点。150キロを計測。
▽韓国・サムスン戦(同24日・名護) 今季初の対外試合。先発で40球を投げて3回をパーフェクト。スライダー、カーブ、チェンジアップを投げた。MAXは154キロをマークし、外野にさえ一球も飛ばない完璧な内容だった。
(2011年3月4日06時00分 スポーツ報知)
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