前原誠司外相(衆院、京都2区)の政治団体「まえはら誠司東京後援会」の09年分政治資金収支報告書で、パーティー券を購入したとされる企業の記載内容に誤りがあることが分かった。
前原外相の事務所は「誤認による記載ミス。(購入した)会社名が事務所の名簿になく、パソコンで検索した画面の一つをそのまま記載してしまった」と文書で説明。前原外相は2日、「しかるべき時に私から説明する。問題があれば、返金したい」と話した。
報告書によると、同団体は09年4月15日、パーティー券の代金として、千葉県四街道市の「メディアトウェンティーワン」という企業から50万円を受け取ったことになっている。
しかし、報告書上の住所で同名の映像制作会社を経営する男性社長は毎日新聞の取材に「前原氏と面識もない」と証言。また、報告書上で代表者とされる女性は東京都内で似た名前の人材派遣会社を経営しているが、「購入の事実はない」とした。【曽田拓】
毎日新聞 2011年3月2日 20時40分(最終更新 3月2日 22時16分)