飯塚市の建設会社事務所への発砲事件を受け、飯塚地区暴力追放緊急決起大会が1日、現場に近い同市枝国の枝国市民広場であった。あいにくの雨の中、約1100人が集まり「暴力団は飯塚地区から出て行け!」「暴力団を許さないぞ!」などとシュプレヒコールを上げた。
主催者を代表して斉藤守史市長が「事件は暴力追放の機運に真っ向から挑むもの。暴力のある街に人は住まず、企業誘致もできない。暴力には屈しないという強い思いを示していこう」と呼びかけた。飯塚署の佐野哲也署長も「卑劣な犯行を許すわけにはいかない」と強調した。
その後、参加者全員が「私たちが屈したら平穏で幸せな暮らしが望めないばかりか、子供たちの未来までもつぶしかねない。市民の総力を結集し、暴力団とあらゆる暴力をなくすまで全力を尽くす」と暴力追放を宣言し、拍手で採択した。
〔筑豊版〕
毎日新聞 2011年3月2日 地方版