ＫＫリレー上々発進！　トラ投手陣３２イニング無失点

　“ＫＫリレー”が上々発進した。オープン戦ということで８、９回ではなく、１イニング前倒しとなったが、ＦＡで獲得した小林宏が７回を、そして絶対的守護神の藤川が８回をきっちりゼロ封。真弓監督を「この時期から投げられたら十分でしょう」と喜ばせた。

　まずは小林宏だ。７回に先頭の内川をフォークで三振に切って取ると、四球後に今宮を真っすぐで遊ゴロ併殺に打ち取った。「藤川へのリレー？　あまり意識していなかった。自分のことで精いっぱいだった」と振り返ったが、危なげない投球でタスキをつないだ。

　８回を任された藤川は２死から長谷川に四球、オーティズの右前打で一、三塁のピンチを背負ったが、田上を三飛に仕留めた。長谷川の微妙なハーフスイングがボールと判定されたがそれを逆手にとり、「（三振にならず）練習できてラッキーと思って投げた」と余裕しゃくしゃくのコメントを残した。

　登板後には藤川が、小林宏に併殺打に打ち取ることが多いのか尋ねる場面があったという。そのことについて、藤川は「準備にも関わってくるし、コンビネーションにも関わってくるから」と説明した。これで３２イニングオープン戦無失点となった投手陣。ＫＫリレーが盤石なものになれば、よりすごみを増す。　（島田明）