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【プロ野球】

あるぞ開幕4番 中田4番弾

2011年3月4日 紙面から

5回裏2死一、二塁、中田が左越えに勝ち越し3ランを放つ=札幌ドームで(佐藤哲紀撮影)

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 「開幕スタメン」どころか「開幕4番」まで見えてきた。オープン戦で初の4番に座った中田が梨田監督の期待に最高の結果で応えた。

 5回2死一、二塁。増渕の外角高めのスライダーをこん身のフルスイング。打球は大きな弧を描いて左翼席中段へと突き刺さった。飛ばない統一球も関係ない2号3ラン。手には確かな手応えが残っていた。

 「バットのいいところでしっかりとらえることができた。うまい具合に打てたのでよかった」と中田は淡々とした表情。しかし、それを見届けた梨田監督は満面の笑みで「もしという可能性はあるよ」と意味深発言。もちろん“もし”とは「開幕4番」のことにほかならなかった。

 小谷野の骨折でめぐってきた4番のチャンス。昨年までなら舞い上がっていたところだ。しかし、この日の中田はいたって冷静。意識にあったのは4番目の打者という思い。自主トレから取り組んできた軸回転で打つという新フォームだけに集中していた。「4番ということは何も考えていなかった」と振り返り、こう言葉を続けた。「4番だからといって、変に緊張しても意味がないですからね」。プレーに集中して黙って結果を出す。これこそが、中田の最大の成長だ。

 紅白戦からの実戦12試合で7発。札幌でも勢いは止まらなかった。しかし、満足感はない。「もっと練習していかないと」と気を引き締めた。この言葉の通りの精進をさらに積めば、「開幕4番」の座はますます現実味を帯びてくる。 (川越亮太)

 

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