肺がん治療薬「イレッサ」の副作用を巡る訴訟を巡り、厚生労働省が日本医学会会長に裁判所の和解勧告に反対する声明の文案を渡していた問題で、同省の小林正夫政務官は３日の民主党議員の会合で、調査チームを立ち上げたことを明らかにした。同省職員や医学会会長などから聞き取り調査をするという。
調査チームは小林政務官のほか、前政務官の足立信也参院議員（民主党）と、同省が今年１月設置した監察本部の外部有識者メンバー、柳志郎弁護士の計３人。同日の民主党会合では「より第三者の立場のメンバーで調査すべきではないか」と指摘が出た。
イレッサの原告・弁護団は３日、「他の学会などにも厚労省職員が反対声明を出すよう働きかけていた疑いがある。医学会のケースだけにしないでほしい」と要望した。
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