最終更新:2011年3月4日(金) 5時38分
イレッサ訴訟声明文案問題で調査チーム
肺がん治療薬「イレッサ」の副作用をめぐる訴訟で、裁判所が出した和解勧告に「懸念を示す」という趣旨の声明文の文案を厚労省が作り、日本医学会に提供した問題で、厚生労働省は調査チームを立ち上げました。
この問題は、肺がん治療薬「イレッサ」の副作用をめぐる訴訟で、裁判所が今年1月に出した和解勧告について、「日本医学会として懸念する」という趣旨の声明文の文案を厚労省が作り、日本医学会の高久史麿会長に提供していたものです。
高久会長はその後、「強い懸念をいだいている」という見解を発表していて、中には文案と全く同じ表現が使われた部分もありました。
3日に開かれた民主党議員の会合で、厚労省は、この問題に関する調査チームを立ち上げたことを明らかにし、関係者から文書の提供にいたった経緯などを調査する方針を示しました。
一方、イレッサ訴訟の原告団は「厚労省が組織的に医療界に働きかけを行っている可能性がある」として、徹底した調査を求めています。(04日02:19)